エジプトの帰結を見れば、逆効果だとわかりそうなもんですけど。うーん。もっとも、バーレーンは実質的にも王政で、エジプト辺りと比べても権力者の地位、体制の自衛性は強いから、強権的な施策を取り易いであろうし、この種の力技で鎮圧できてしまったりするのかもしれませんけれども。
いつもの通りイランでもメディア遮断がなされ、イエメンにも飛び火し、いわゆるドミノ現象が起こりつつあるとの事で、体制の脆弱な小国のいくつかはひっくり返るかもしれませんね。というか、西側諸国はこの機に中東の民主化に向けて楔を打つべく関与を強めている筈で、事実上確定している可能性もあるわけですが。
しかしマクロな枠組みや見通しの話はさておき、エジプトでは死者が300人を超えていたという事実も明らかになって、やはりミクロには大量の悲劇が厳然としてあるという事実の前には、民主化万歳、と無邪気に祝福する気分には到底なれそうもなく、ただ彼らの行く末に幸福あらんことを願うより他ないのであります。
NYTのNIck Kristof氏によるTweet
The Mideast Right Now: Internet Shutdown In Bahrain, Violence In Yemen, Media Blackout In Iran
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