出来るようになったんだって。国際電話でボイスメールを出すと、Googleがテキストに変換してTwitterに#Egyptタグ付きで投稿してくれる、と。
しかしこれ、投稿できるだけなんですよね。投稿者側にTwitter側から情報を届けることは出来ないわけで。これまでも普通に国際電話での外国への連絡は出来たのだし、代理での投稿自体も可能だったのだから、実際の意味合いとしては特に新規な効果があるわけではなさそうです。政府による遮断に対する抵抗の意思表示としての意味合いはあるんでしょうけれど。
後は、Googleにしてみれば、一向に普及しないこの手の音声変換技術の宣伝という意味合いもあるんでしょう。その意味合いでは、ちょっと中途半端な感は否めませんけれど。やはり、リツイートとかを音声で流したりする感じで、双方向の完備的な代替サービスとして出した方が良かったんじゃないかなと。VoiceXMLとか色々そういう基盤は持ってる筈なんですけどね。もっとも、あまり色々出来ても、それでややこしくなると使ってもらえなかったりするので、まずはシンプルにした方が良い、という判断なのかもしれません。
と私は殆ど反射的にそういう技術的な事を考えてしまうのですが、翻ってみればエジプト国内の騒乱は悪化するばかり、死傷者の数も増加の一途な状況にあって、本件のように言論の自由云々に関する事に重きを置くのは適切ではない面もあるでしょう。当然、第一に事態の解決が必要なのであるから、指導者には犠牲が増える前の速やかな退陣を願う次第です。ただ、退陣した後にさらに混乱が増幅し、収集がつかなくなっても本末転倒ではあるので、後継の社会体制を構築出来る見込みがあれば、の話になるのですけれども。欧米諸国の中途半端にも見える対応には、そういう懸念があるのであろうし、結局の所、行き着くべき先が見い出せないという悲劇的な状況にあるのかもしれません。しかし、少なくとも死者の増加だけは止まって欲しいと願う次第なのです。
GoogleとTwitter、ネット遮断中のエジプトでのツイートを可能に
[過去記事 [law] 情報統制国家エジプトの行く末]