30年近く、売上金やら売掛金とかを年間売上に相当する300億も水増ししてたとか。資金を調達するために決算書を良く見せる、というのはベンチャーにはよくある話なのでしょうけれど、この期間、額は凄いです。よく続けられたものだと逆に感心させられるし、一体どうやってたのかと興味も沸きます。監査役とか完全にグルなのか、それとも監査すら騙せる程に辻褄を合わせて誤魔化す方法を確立していたのか。発覚の経緯も今一つよくわかりませんし。おそらくは当初試みた私的整理を提案する際の資産評価の段階で露見したのでしょうけれども、これだけの粉飾すなわち債務超過を抱えていて私的整理というのは無謀というかあり得ない筈で、単なる悪あがきだったのか、それとも発覚しない見込みが得られる程の巧妙さがあったのか。はたまた債権者や評価人等の外部にも共謀者がいたのか。貸付額が年間売上げの数倍と、投資額が大きくなりがちなバイオ系にしても異常に大きいあたり、銀行側の共謀が疑われるのは間違いないでしょうし。
これだけ大きな事案ならそのうち詳細も明らかになるでしょうけれども、気になる事が多すぎて困ります。
粉飾決算「昭和の時代から」 バイオの林原、更生法申請
----追記
監査役はグルっぽいですね。なら大抵の事は出来たでしょうけど、さて取引先を使ったのか、子会社か。
----
続報。予想外の展開です。
[[biz law] 林原は会計監査人自体置いてなかったとか ]