PCに続いて液晶もですか。この際だからまとめてやってしまおう、という話なんでしょうけど、今度は70%と、1/3の拒否権すら手放すほぼ完全な譲渡という事で、PCの時のようにシナジー云々とか言い訳すらしないあたり、開き直った感があります。譲渡先もPCと同じく中国企業という事で、NEC改めCEC、というのもあながち冗談ではなくなりつつありますが、中の人はどう思ってるのやら。
NECの液晶といえばハイエンドの代表で、多分に私も憧れがあっただけに、個人的には残念です。欧米ではNECは液晶メーカーとして知られている位ですしね。だからこそ買収されたのでしょうけれど。ただ、今回の買収で安くなるのならそれは消費者としては歓迎すべき事なのでしょうね。でも品質が落ちる可能性も高いし、微妙なところで。うーん。しかし先日のPC事業売却と併せて、プロダクト事業から全面撤退な感じになってきて、電気と言えるのかも怪しくなってきましたね。前述のCECどころか、CIC(China Information Company)?になりつつある感じ、というのは言い過ぎでしょうか。
本件は大した額ではないものの、それだけに先日のアンリツ株売却といい、抜本的な解決手段を持たず、自身を切り売りして当座をしのぐより他ない状況まで追い込まれている事が傍から見ても明白で、切迫感の強まってきたNEC。来年あたりはどうなってるんでしょうか、と聞くのも野暮ですかね。
NEC、中国企業と液晶合弁発表
NEC、退職給付信託名義のアンリツ株売却=純利益を押し上げ
過去記事
[biz] NECのPC事業譲渡成立
[biz] NECがPC事業をlenovoに譲渡
[biz] NEC負け組固定な感じ
そして当然のように下方修正。これだけやって赤字回避も厳しいという。
NEC、最終損益を150億円下方修正 11年3月期予想