2/28/2011

[biz] もんじゅ故障で東芝の賠償金17.5億

少なくとも直接には何の利益も生んでおらず、今後の見通しすら立たないまま費用ばかりかかるという事で、いいかげんあきらめたら?と言いたくなるもんじゅですけども。

今回は、燃料交換用の装置が炉に落下して、その吊り下げ用の器具に欠陥があったからその分賠償と。大した事故ではない、とか言ってた筈ですが、復旧費用だけで17.5億もかかる時点で大したことないで片付けられるわけないでしょうに。金銭感覚が麻痺しちゃってんですかね。それとも、放射能が漏れるとか、メルトダウンとかいうような、致命的で回復困難なもの以外は大した事故じゃないって事なのでしょうか。困ったものです。

それは置いておくとしても、東芝については原発事業の過大ともいえるリスクの顕在化という意味合いもある筈で、国内ですら危ういというのでは、特に近年は海外への急激な拡大を推進して来ているところ、アフターも含めて、なおさら手回しが甘くなる可能性も高いでしょうし、少なからず不安を感じさせるものではあると思われます。一般論で言っても、事業を急激に拡大する際には、強気な楽観論に伴ってリスクを抱えがちになるものだし、特に東芝はリスクを過少に見積もって後からそのツケを払う羽目になる傾向が強いだけに、それが現実のものになる可能性は十分に高いものと言えるでしょう。どうなることやら。

もんじゅ装置落下、東芝に損害賠償請求検討 文科副大臣