先日故障し、データをサルベージした上でお役ご免となったHDDをRMAに出しました。これまで数回経験したRMAは全てWDで、SEAGATEは初めてにつき少し手間取りつつ完了し、今は代替品の返送を待っているところです。という事で備忘録的に。
ドライブのデータをddで消去しつつ、まずは保証期間の確認から。SEAGATEのHP中、保証のところでモデル名とシリアル、あと国を入れ、Captchaを入力。これはOK。今回のドライブは代理店(CFD)経由で販売されたものという事で、そちらへの連絡先を示してコンタクトを勧めつつ、このままシーゲートで直接交換処理する事も可能、との表示が出ます。具体的には、「お問い合わせ CFD SALES INC または、[返品する をクリックして Seagate に直接 RMA をご要求ください。」とか。
指示に従い一応CFDの方で確認してみると、CFDの保証は1年だけで、今回のは既に過ぎてしまっており不可でした。というわけでシーゲートでの交換処理に戻り、[返品する]ボタンを押して処理を進めます。交換品を受け取るための住所等を入力。この時、日本語は入力出来ず、国際表記にする必要があります。これは恐らく代替品が海外(シンガポール)から送付されるためでしょう。で、確認を経てオーダー発行の最終実行ボタンが出ます。
ここで少し疑問を抱きました。WDの場合にはあった筈の、RMAの原因を入力する所が無かったんですね。申告は不要という事です。これだと、具体的にどういう理由でRMAをしたのかは申請処理上記録に残りませんので、先方のチェックで問題が発生しないだとか、後から何か問題が発生した時に困ります。なので、その点は何かしら証拠なり記録を自前で残しておく必要があるだろうわけです。
その辺はどうなってたんだっけ、と今更ながらに保証規定のドキュメントを今一度確認すると、シーゲートが発行している障害チェック・修復用ソフトSeatoolsでチェックしておく事が推奨されています。勿論起動しない場合には適用不要というか不可能なんでしょうけれども、今回の個体の場合には起動はするので、適用しておくべきケースという事になります。というわけで、一旦RMA申請は取りやめてそちらの処理に移行。
Seatoolsを入れたWindows機にHDDマウンタ経由でHDDを繋ぎ、Seatoolsを起動。HDDリスト中、チェック対象ドライブを選択し、[ベーシックテスト]から実行。簡易なものから破壊ありのものまで色々あるテストを軽いものから実行して行きます。
まず[S.M.A.R.Tチェック]。成功となります。C6セクタエラーとか多数あるのに成功と言われても釈然としませんが、動作不能ではない、という意味なのだろうと飲み込みます。次に、[ショートセルフテスト]。これも成功。どうもこれは先頭付近のごく一部の読み書き等をチェックしているだけのようです。今回のセクタエラーは1.3TB近辺とかなり後ろに集中していた筈ですから、その種のテストでは引っかからないのだろうと理解されます。だとすると、[ショートリードテスト]もおそらくやるだけ時間の無駄だろうと推測されますから、これは飛ばして[ロングリードテスト]を実行します。
すると表示された残り時間がまさかの6時間超。ここに来てまたそんな、とうんざりしつつ、どうせ後半にならないと動きもなかろう、と諦めて放置します。で待つこと数時間。残り2時間を切ったあたりでようやく[ロングタイプ-失敗]の赤文字が表示され、処理が中断されました。表示された結果の詳細は下図の通り。[失敗の詳細]に表示された結果は、「診断ソフトの診断結果では、お使いのドライブのセクターに異常が発生されており、読み込みが困難になって・・・」云々。何か日本語がおかしいですが気にしない。保証規定で記録しておくよう指示のあった[Seatoolsテストコード]もここに表示されています。これをメモ。
ログファイルを確認してみると、4時間程もかかっていました。
ともあれ、これで障害の記録は完了です。公式ツールでこの結果が出るなら、RMA送付後に向こうのチェックをパスする事もないでしょう。万が一問題無しと判定されるだとかのトラブルになっても、この結果を伝えればいいわけです。
と言う事で、ずいぶんと遠回りさせられましたけれども、RMA申請のHPに戻り、今度はオーダー発行ボタンを押します。送付先はシンガポールと国内(千葉)の二つがあり、後者を選択。そして発行完了画面にリンクの張られたpdfのラベルを印刷して梱包済みの箱に張ります。送付方法は任意ながら、基本的にトラッキング可能な方法を使う旨明記されています。これはおそらく事故・紛失時の問題回避のためでしょう。定形外だと少し安いんだけど、と思いつつも従って、今回はその中で一番安価なゆうパックにします。60サイズの持ち込み割引100円付で。その際には伝票を日本語で書かなければなりませんから、送付先の日本語表記と電話番号を調べてメモ。そして窓口持参で送付手続き。ちなみに送付先の住所及び宛名は下記。
<宛先住所>
〒270-1407
千葉県白井市名内字内山322 白井ディストリビューションセンター
<宛名>
UPSサプライチェーンソリューションジャパン(株
後は待つだけです。トラブルが起こらないよう祈りつつ。
(その後)
無事先方に到着し、待つ事3日で無事代替品がShippingされました。やはりSingaporeから。折角国内に窓口があるんだから、そこに多少の在庫位は持ってても良さそうなものですけど、集中管理で節約出来る人件費とか保管費とかが国際輸送費を上回ってるんでしょうか。UPSは単なるパートナーに過ぎないから、あまり複雑なオペレーションを任せると委託料が高くつくのかもしれませんね。ともあれ何事も無ければ一週間もすれば着くでしょうから、引き続き待つだけです。
しかし、進捗があるとメールで連絡をくれるんですけど、これがどうも不親切です。届いた時には単に"Receipt Acknowledgement"だけで、これからの手続きについては全く説明もないし、発送まで何の音沙汰もありません。その発送時には"Ship Advice for shipper Number ***"で発送された旨だけ連絡して来ます。もうちょっと何とかならないものでしょうか。まあこの辺の不親切加減はWDも似たようなものでしたけど。下手に色々書くと面倒があるから、て事なんでしょうか。
(さらに数日後)
代替品が届きました。UPSのWWD Express Saver便でSingaporeからChangi空港-深圳空港(中国)を経由して日本へ、所要日数は2日。流石に速いです。
ドライブには"Certified Repaired HDD"と記載されたラベルが貼られており、再生品扱いとなっていますが、おそらく実際には新品なんでしょう。何にせよ、これで全て完了。今度は長く壊れませんように。
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