恐れていた事が現実になってしまいました。昨年、6週間の短期間に3度に渡り爆発炎上を起こした米Tesla社製EVセダンModel Sが、今月上旬に駐車中にガレージ内での炎上事故を起こしていたとのこと。被害に遭ったオーナー曰く、外から戻りガレージに駐車し降車した後、暫くして突如炎上したとの事。その際には充電プラグは接続されておらず、完全に単独での炎上だったと。
これまでの3件の炎上の際には、ほぼ当該車両の焼損のみの被害に止まっていましたが、今回は建物内での発生とあって、ガレージ内も焼損し、同ガレージに駐車していたレクサス車等も同じく被害を被る事となりました。以前の事故の際の映像で捉えられたその炎の激しさから、延焼による二次被害の発生も早晩必ず起こるものと懸念されていたところですが、それが早々と現実のものになってしまったというわけで、極めて残念な事です。ただ、迅速な消火活動によってガレージの外への延焼は食い止められ、人的な被害には至らなかった事は不幸中の幸いと言えなくもないでしょうか。
この期に及んで、Tesla社はこれまでの事故の際と同様の対応すなわち、オーナーには被害の賠償と代車の提供を申し出つつ、Model Sは他車種に比して事故率が低く安全だとする声明を発表し自己弁護を図るという、硬直的な対応に固執しているそうです。おそらく、死人が出るまで、どころか、死人が出ようとも、車両の構造的な欠陥の存在は認めず、設計を見直す事もなく、従ってこれからも同種の炎上事故は続くのでしょう。それこそ、売上が壊滅的に落ちたり、賠償案件が激増する等して事業が立ち行かなくなり、Tesla社そのものが消滅するまでは。最悪と言う他ありません。
なお、本件オーナーはTesla社の上記賠償等の申し出を拒絶したそうです。流石に家が燃え、自らと家族の安全まで脅かされたとあっては、寛容にもなれなかった、という事でしょうか。多分に訴訟も予想されます。むしろ安全を軽視するTesla社の傲慢を正す機会として、徹底的に糾弾されれば良いだろうとも思うのですが、さて。
Another Tesla Caught On Fire While Sitting In A Toronto Garage This Month
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