東京五輪開催に合わせて、特別仕様の自動車用ナンバープレートが発行される見通しなんだとか。交付の際の代金に五輪向け寄付が上乗せされ、その分は期間中の交通網整備費用等に充てる事を検討しているんだそうで。
それ自体は別段問題も何もなく、結構な話なんじゃないかと思うんですけれども。気になるのはNシステム等のナンバー自動識別装置への影響ですね。報道記事にも記載されている通り、ナンバーにはこれまで特定の文字・記号以外は記載されない事が法定されているわけで、既存システムはすべからくそれを前提に構築されている筈なところ、今回の特別仕様で法改正までして導入される予定の"模様"がその計測部分に影響を与え、誤認識を引き起こす可能性は低くないと思われるわけです。サンプルを見る限りではナンバーの文字・数字ともろかぶりですし。
例えばNシステムなら照明に赤外線を使っている筈ですから、その帯域に応答しない塗料を使うとかすれば良いんでしょうけれども、それはそこそこ面倒な話ですし、果たしてそういう想定をした上での話なのかは疑わしい所です。認識方式自体をいじるのはとても大変でしょうし、ベンダー各社にとっては改修で仕事が増えて嬉しい話なのか、それとも対応困難で真っ青、な話になるのでしょうか。さてさて。
東京五輪応援ナンバー、来年中に…寄付金上乗せ