5/14/2012

[biz law] NHKが受信契約を捏造し料金詐取

まあうん、そういう事もありうるだろうなと思ってましたよええ。プロパーなら契約獲得数によらず給与が支払われるからこういう事はまず起こらないけれども、委託だと歩合制でしょうから、ノルマに追われて、って話ですね。沈静化していたNHKへのバッシングが再び燃え上がるだろう事も必死です。

もっとも本件は新聞はじめ他の業種でも起こりうる架空契約による詐取であってNHKに特有の話ではないし、営業員個人の犯罪としての面もそれなりにありますから、NHKは尻尾切りで責任を回避しようとするんでしょうけど。しかし少なくとも間接的な責任はあるし、そもそも視聴契約と視聴可能性との間でシステム的な同期が取れないところに根本的な原因たる欠陥がある事は明白、それは長く指摘され続けて来たにも関わらず修正を怠ったNHKの組織的責任は重いと言わざるを得ません。

要するに、NHKを見ない多くの人が要望する通り、CS等と同様に放送データに原則スクランブルをかけ、契約者にのみ解除キーを配布し視聴を許可するシステムに移行すれば契約と視聴可能性との間で同期が取れてすっきりするし、そうであれば本件のような事はそもそも起こり得なかったって話です。今進んでる訴訟の中で導入を促す判断とか出ないものかな。難しいだろうとは思いますけど、率直に言って現行のしくみは社会的に適合していないし、無用の弊害が大きすぎると思うのですよ。今更な話ですけど。

NHK委託会社の社員、受信契約書を偽造