が酷すぎると聞いて。
下記記事によれば、対象者は在籍30年以上、55歳以上で在籍15年以上、60歳以上で残り1~5年のいずれかに該当するベテラン社員で、 条件は退職期限2013年末、それまでは労働時間が現在比60%、給与同70%と大幅に削減される、ただし年金その他の福利厚生は予定通り、というもの。そしてこれだけの悪条件と引換にした対象者へのメリットは、2013年末までの雇用保証すなわち、それまでに実施されるリストラで対象外になる事が保証される、というだけなのだとか。
要するに、今すぐ首になるか、社内リストラ状態であと1年余り働いた後で辞めるか、どちらか選べというわけですね。確かに日本ではまず違法になる程度には酷い話です。ていうか米でも訴訟になるだろこれ。一応その通達の文面では社員の第二の人生を支援する、とかいう建前を取り繕っているようですが、IBMがまさに今進めている所のインド等海外への諸機能の大幅な移管集約、それに伴うリストラである事は明白、余りに白々しすぎて何をか言わんやです。
とはいえ、日本でもメーカー中心に似たような話は多々起こっているんでしょうし、結果として行き着く所は同じ、実質解雇である以上、先般のシャープのように嫌がらせ人事で追い込んだりするよりは、本件のように全社的にオープンかつストレートな形で進める方がプロセスとしてはマシになるのかもしれません。世知辛いですねえ。
IBM's Offer To Older Workers: Either Take A Pay Cut, Or Risk Being Canned