不祥事からこっち、法的にも財務的にも存続している事が不思議な位にボロボロだったオリンパスが今更リストラをするそうで。対象はカメラ等の不採算事業、要するに今後は医療機器事業に専念するという事ですね。
完全に地に落ちたオリンパスの今の信用力では、どうしたって現状の4%という超の付く低資本でやっていける筈もないし、現に併せて発表されたところによれば2017年までに30%に増資するという事ですから、既に名前の挙がっているソニーやパナソニック等、外部の大手電機グループの出資を受け入れてその傘下に入るのが規定路線で、今回のリストラはその下準備と捉えるべきところでしょうか。そうであれば同社製カメラのファンには残念な話なんでしょうけれども、致し方のない事かと。
というか、あれだけの事をしておいてのうのうと存続し、あまつさえ株式も公開され続けている現状が異常なのであって、反作用的にその報いを受けているだけの話であろうかと。社会的には非常に迷惑でもありますので、早急にカタを付けて頂きたいところです。ただ、日立や東芝等、元々医療機器事業に強いところならいざ知らず、事務用の機器やらを申し訳程度に出しているだけで素人同然のソニーやパナが買収するとなれば、それはもう殆ど業種変更にも等しい転換になるわけで、只でさえ両社とも苦境の真っ只中にある今、それを実行出来るだけの余力があるのかと言えば正直疑問も感じます。逆に、ジリ貧になるよりは、とか言って博打を打つ可能性もあるわけですけれども、さて。どうなろうとも、もはやオリンパスに同情の念を抱く事はないんでしょうけれどね。
オリンパス2500人削減 事業売却や工場統廃合も