遂に、です。正確には更生法申請を決めたって話ですけれども。先日の減資やらの方針発表から実質わずか数日での方針転換ですが、あの時点で既に終わっていた感がありましたし、要するにもう先が無いものという事で引導が渡されてしまったんでしょうね。ここ一年あまりの断末魔的な状況もこれで本当に終わりと言う事で、まあともかくもお疲れさまでした。債権者の各位はまさにこれから大変なんでしょうけど。
今後については、曲がりなりにも大手の一角ではあるし、DRAM生産を手がける国内唯一のメーカーという事で、政治も絡んで色々と綱引きが始まるんでしょうし、現時点ではあまり明確な事はわかりません。ただ、事業そのものが超の付く不採算である事と、何より今回の事態に至った根本原因であるところの将来性の無さも相俟って、再建の可能性はほとんど見出し難いところですから、更生と言いつつ実質的に近接業他社等へ資産を切り売りして整理され、そのままフェードアウトになる可能性はそれなりに高そうに思われますし、やはり国内における事業分野自体の一つの終わりと捉えて然るべきものなのかなと思う次第です。
仮にそのまま消えても、山ほど後ろに続く所があるわけですし、すぐに埋もれ、忘れられてしまうんでしょうけどね。ともあれ、さようならです。
エルピーダ、会社更生法の適用申請へ
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