しばらく静かだったロジックにも動きがあったようで。事業規模的に見ればルネサスが富士通セミコンダクターとPanasonicを吸収する形に近いですけれども、富士通については元々何処かと合併するだろうと言われていたし、比較的得意分野にも出口にも独立性があってそれなりに合理性もありそう、ということで第一印象的には成立する可能性は結構高そうに見えますね。
しかし、Panasonicが入っているのは意外でした。旧三洋の半導体事業は売却済だから今回はパナ本体の分の筈ですけれども、もう自社でのチップ開発は止めるって事ですよね。従来は映像関連等の主力製品の技術、その開発の要的な位置づけだった筈なんですけど、そんなあっさり転換しちゃってこの先やっていけるんでしょうか、と外野ながら少々心配な気もしないでもありません。汎用品もしくは外部委託とのコスト差分の価値が出せない、出せる見込みも立たないなら、むしろ当然の流れではあるんでしょうけど。あと富士通は東芝とくっつくものとばかり思っていたんですけどね。もう相手も選んでられない、って事なんでしょうか。
まあ条件次第で簡単に破談もするだろうし、色々と横槍も入らないとも限らないし、今の段階であれこれ考えても仕方ないんでしょうけど。ただ、本件が成立するにせよしないにせよ、テレビ関連をはじめとした大規模な需要消滅の事実はあるわけだし、その流れの方向も変わらないだろうと思われるのだから、当該事業のリストラは不可避なんでしょう。関係者各位におかれましては、誠にご愁傷さまです。
システムLSI 3社事業統合協議