Safariに続いてIEでもユーザの拒否設定を無視してTracking Cookieを有効化していた事が発覚したとか。うーん。そりゃ叩かれますよね。とりわけ本件を受けたGoogle幹部のコメントを読むに、Googleは要するにP3Pによるプライバシー保護自体を否定してるのがなんとも。元々プライバシーコントロールについては利便性等の面で緒論あろうところでしょうけれども、それでもP3PはW3Cの正式な、すなわち公的なプライバシー保護規格なのだし、否定しきっちゃうのは流石にまずいと思われるんですけどねえ。
仮にP3Pは不合理との言い分は容認されるとしても、それに代わる保護措置を採っているわけでなし、単にユーザのプライバシー保護は不要と言っているに等しいわけで。いやまあそれが本音なんだろうけどさ。あとそもそも本件はCookie保存を拒否する旨のユーザ意志が明確な場合の話ですから、ユーザの利益云々も理由にならないどころか真っ向から対立するのだし、他のサイトも無視してるとかいう言い訳に至っては論外、語るに落ちたと言わざるを得ません。
当然、ユーザの反応はほぼ非難一色、完全に袋叩きなわけですが、Googleは今のところ関連するポリシー関連の情報をこっそり削除したりはしているものの、公式には正当性を強弁するばかりで、まさに火に油といった様相、懲りませんね本当。しかしGoogleがよりによってかつてその利己的な振る舞いで"Evil"の代名詞とも言われたMicrosoftにまで吊るし上げられるようになるとはね。今更残念とも思わないけれども、因果なものです。
Microsoft finds Google bypassed Internet Explorer's privacy settings too, but it's not alone (update: Google responds)