G20参加中の野田首相が来年の通常国会で消費税増税法案を提出、成立後に解散する意向を表明したんだとか。まず周囲はそれどころではなく、誰も聞いていない筈の所で全く関係の無い内輪の話をしてしまう姿を見るに付け、先代、先々代の悪夢が頭をよぎるわけですけれども。少なくとも、国際的に総ハブられな状況が変わっていない事は間違いなさそうです。
そういうコミュ障的で色々とプアーな状況については今に始まったことではないし、EUの件に下手に関わると大怪我をしかねないのでまあいいんですけど。翻って一国民として関係すべきところの話の中身については、そもそも消費増税法案を成立させられる見込みが現状あるのかというと全く無いわけで、また今回もゴリ押ししようとして玉砕するパターンに見えて泣けます。
前言を守らない、筋は通さない、そもそも自身の独りよがりな結論ありきで目的と手段が入れ替わって論理破綻を来たす、それでも主張に内在する欠陥は無視する、それはもはや民主党の一員である時点で当然の態度なんでしょうけれども、他ならぬその態度によって国民、また参院で多数を占め法案成立に同意が必須になる野党との対立を生んでいるんであって。その結果として通るものも通らず、妥協案すら見出せなくなっている事すら理解していない、理解できない無能がまたしても首相の重責を形式的に担って自滅する姿を見るのも、既にうんざりを通り越して絶望の念を抱かざるを得ないのであります。
これが参院でも多数を占めているのなら、如何に独善と非難を受けようとも、それによって運営出来るだけの権限があるという事なのだから理解も出来ようものですけれども、そうじゃないんですから。その権力は前回の参院選で敗北した時点で既に失われたのであって、独善は単なる無為愚行に成り下がり、何を成すにも個別にコンセンサスを取って信任を得なければならない、それが現実なわけで。なのにまたこう独り善がりな進め方を取るんだからたまりませんね。
首相、消費税10%を国際公約 解散は法案成立後