11/25/2011

[biz] 中国の投資用ゴーストタウンの価格が崩壊

ようやっと、ですかね。中国の異常な不動産バブル、その象徴として少し前に話題になっていた、中国はモンゴル自治区オルドスのゴーストタウンについて、ここ数ヶ月で不動産の価格がほぼ1/3と完全に崩壊したとのことで。

当地は中国としてもとんでもない田舎、ほぼ無人の土地に新築の豪邸的な家だけが立ち並ぶ様はまさに異様というべきものだったわけで、しかも崩壊前には北京の1/2位の単価になっていたというのだから、改めて見ても無茶苦茶な話でした。崩壊して当然、というかむしろ一時的にせよバブルが成立した事自体が信じ難いところです。外から見る分には、壮絶なババ抜きというか、丸ごと出来の悪い詐欺にしか見えませんでしたけれども、当事者はどういう思惑、認識で手を出していたのか、その社会的心理も実に不可解で、逆に興味が湧きますね。

本件は、普通なら上海その他の地域を含めた、長らく予期されてきたところの中国の不動産バブル崩壊の端緒と捉えるべき面が多分にあって然るべきものですけれども、そのあまりの異常さから、本件と他地域の連動性にも懐疑的にならざるを得ない程です。もっとも、地域やカテゴリによる程度の差こそあれ、規制強化に伴って不動産価格は下落傾向にあるらしいし、端緒というよりは既に緩やかな崩壊の過程にあって、本件についてはその特殊性のために急激だっただけ、という見方も出来そうですけれども。どうなんでしょうねえ。

Home Prices Crash 62.5% Since September In Chinese 'Ghost Town' Ordos