所属事務所を辞めちゃったとか。スポンサー絡みの業界内での排除の動きと、世間一般的にも原発反対の顔になった事に起因する嫌がらせの類は尋常ではない筈で、組織の利益と対立する、あくまで個人としての活動を優先する以上は組織を離れざるを得ない、とそういう事情は分かるんですけど、残念です。
山本太郎さんは、個人的には数少ない好きな俳優なのです。「夜を賭けて」での演技はクサめだったけれど最高でした。しかし事務所を離れれば、当然近々の仕事は減るだろうし、将来的には逆に本件によって仕事が増える事もあるだろうけれど、ある種の色が付いてしまう事は避けがたいのかなと、よくない想像をしてしまうのです。
もちろん、原発を巡る、現実として殺人的、非人間的と言える社会の動向に対して、その修正を図るための具体的なアクションを起こした事は極めて正当な行為だし、当然支持するのです。目的、主張する対策も、少し先走る感があるものの具体的で一応の根拠もあるし、態度としても特にヒステリックというわけでもないですし。ただ、この種の反発的な運動が、過去悉く手段と目的を半ば意図的に混同したり、単なる反政府活動の建前として利用されたりして反社会性を強めた歴史から、色々と懐疑的な見方をされる向きはあるだろうし、二の轍を踏む可能性も含めて懸念される所ではあるでしょうけれど。
普段散々綺麗事を述べていた各界の著名人達、また大手メディア関係者が、おそらくは保身を優先して悉く沈黙している以上、氏でなければならない必然性も十分にあるでしょう。ただ、俳優としての氏にも、余人を持って替えがたい魅力があると思うし、このまま俳優としての氏が失われてしまうのは残念に過ぎます。活動機会が減るのは致し方無いとしても、純粋な俳優としての姿も見せ続けて欲しいと願う次第なのです。
しかし圧力かけたのは一体どいつだ。電通か東芝か。地獄に落ちろ糞ったれ。