思ったより多い、というか以前発表された時は、海外中心とか言う話だった筈なんですけど。果たして発表された数は総削減予定数4万中の1.4万、国内人員の1割にも及び、海外中心とは到底言い難いものでした。松下幸之助の理念云々はともかく、旧三洋と重複も多いし、主力のテレビはじめAV機器はこれから売上激減が確実だし、実際問題としてリストラが必要と考える事情は理解できるんですが、嘘はいけません。
松下時代から違法、露骨、陰湿な追い出し行為で知られるパナソニックだけに、当然予想される社内の反発を恐れての嘘だったんでしょうけれど、不誠実が過ぎるでしょう。これを計画した経営層、幹部層の人達にとっては、おそらくは業績の数字が全てで、このような形で退職を迫られる社員の方々がどう思うかなど、かけらも考えていないのでしょうけれど。少なくとも信頼は失われるし、その影響だけでも目先の利益に替えられるものではない筈なのに、愚かな事です。
しかし、あの信頼そのものと言って良かった松下が、このような無惨な姿になってしまうとはね。中の人が殆ど入れ替わってしまっているので、当然と言えば当然ではあるし今更な話ではあるのですけれど、時の流れというのは残酷なものです。
パナソニック:国内1万4000人削減へ 事業選定急