5/19/2011

[biz] 静岡以東の食品の放射能汚染

幸い自分は地域外に居住していて、生産者を確認可能な地元産が豊富、外食も元々しないから、もう汚染が確定した、北海道を除く静岡以東の全地域由来の食品類は全て摂取しないで済むのだけれど、当該地域の方はご愁傷さまです。

当該地域由来の食品は、程度の差こそあれ、大半が毒物であって、本来なら摂取すべきではない、どころか、絶対に摂取してはいけないものである事は明白です。しかし、流通の都合で当該地域の人には選択肢が事実上無く、従って摂取を避けるには地域外へ移住する必要があるわけで、しかし皆仕事を初めとして生活の基盤があるのだから、大半の人はそう簡単に移住するわけにもいかない、と考えるのでしょう。そして、結果として目の前の生活を将来の生命の安全に優先し、全員が白血病になったりするわけでもないから、とか何となく、とか、そういう自分は大丈夫だろうという根拠の無い楽観論を取って現状を正当化し、これからもそれを口にし続けるのでしょう。それは理不尽な事情があるとはいえ一義的には各自の判断だし、他人がとやかく言うべき話ではない、とそう理解はしていても、それでも緩慢な自殺に他ならないその行為をこの規模で見せつけられるのは、流石に辛く感じる部分があるのも事実です。

生産者の方々の葛藤も察するに余りある所です。しかし、現状の大勢を見る限りでは、自身の経済的利益を優先し、これらの毒物を、それと知って敢えて流通させようとしている者が殆どであるように見えます。それは、どのような理由があろうと、それを受け取る人々の生命を害する行為には違いないし、事情を知った上で行う以上、それは未必の故意に基づく無差別殺人です。それに加担する学者、メディア、政府、自治体、流通業者も、全て等しく殺人、またその幇助者として罰せられるべきだろうと思うのです。

今回の原発事故は、先の大戦時に行われた様々な判断、行為との類似が度々指摘されます。その反省を声高に叫んでいた、その当人達、その継承者達が、実質的に、まさに同じ罪を積極的に犯している姿を見るにつけ、これが日本人の精神の本質なのか、これ程までに醜い精神の人々であったかと、悲しみを抑えがたく感じる次第、無念です。