酷すぎると思うんですよね。何日も放置した挙句、補償として無料使用権だとか、事実上損害賠償はしない宣言とか、米議会への説明拒否とか、さらに後から追加の発覚とか、もうどれをとっても論外の話ばかりで。
まず放置、これは利用者に損害を及ぼす事が明白、山ほど訴訟があるでしょう。
次に無料使用権の提供、そもそも今以て復旧の見込みすら立たないサービスの使用権に何の意味があるというのでしょうか。それに、既にサービスを使用する意志を持たない人、本件でその意志を失くした人にとっては何の価値もなく、何ら補償、利益の供与になっていません。
さらに損害賠償は不正利用が確認されたものについてのみ、と。そもそも不正利用による金銭的損害は原則として信販会社が負うものであって、利用者の負う損害は流出自体によって被る影響そのものである所、事実上その責任を否定する宣言をしたわけで、少なくともユーザにとっては、もはや事業者としての信用に値しないと評価されるべきものであろうかと思われます。
米議会への説明拒否については、名実共に米国民そのものとも言える相手に説明責任すら放棄したという事になるわけで、もう米国事業捨てる気かと。トヨタの叩かれっぷりの再現を恐れたのでしょうけれど、当時は嫌疑の段階だったトヨタですら責任を果たしたのに、事実として確定済な分、比較にならない程責任は明確で重いはずのソニーが拒否とか、通るわけないでしょうに。
追加の発覚についても、二度あることは三度ある、他のサービスもじゃないのか、と皆そう見るわけで、金融関連のソニー銀行、損保あたりも含め、ソニーのオンラインサービス全てに嫌疑がかかるのは避けられないでしょう。
どれも致命傷に見える酷さで、もはや回復不能に見えるのですけれど。仮に本件を乗り切ってサービス再開にこぎつけたとしても、ユーザは戻らないでしょうし。あーあ。
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