ちょっと意外なところが大胆なリストラ。Ricohは、業績は悪化してると言っても文字通り危機的状況にある他社に比べれば安定しているように見えて、少なくとも早晩継続困難になるとかいう感じではなかったし、個別に見ても特に瀕死な事業がある様子でもなかったので、外から見る分には、ここまでドラスティックなリストラに踏み切った理由がいまいち不明な感がありますけれども。
いわゆる転ばぬ先の杖、戦略的リストラって事ですかね?確かにCANONと争うプレッシャーは半端ではないだろうし、その中でジリ貧になったら終わり、とそういう危機感はあって当然なんでしょうけれど。しかしそうであれば、直接は関係のない他社の動きに便乗した格好ではあるし、存続のために今すぐ絶対に必要というわけでもない話になるので、対象となる従業員側から見れば納得し難い面もあろうかと思われます。すんなり事が進むとは考えにくいところですが、さて。
もっとも、削減は削減、戦略的と言っても撤退の戦略に過ぎないわけですから、それが中長期計画の前面に出る時点で先行きは推して知るべし、実際問題として外から見える以上に厳しいというだけの事なのかもしれません。どうなることやら。
リコー、グループで1万人削減 今後3年で全体の1割 生産品目集約や工場統廃合も検討