4/28/2011

[biz] 2011年3月期決算前半所感

殆どの大企業は3Qまでの貯金で取り敢えず乗り切った様子ですね。といっても、大半は当初の予想からすればマイナス修正ではあって、良くて現状維持、上方修正はほぼ皆無に等しく、3Qまでの流れからすると、失速感は非常に強く感じられますけれど。前年比で利益が増えた所は多いといっても、売上自体は何処も減少で、経費削減、コストカットで捻出しただけだし、そろそろ無理も効かなくなりそうです。加えて、まだ数字の上ではあまり反映されていない震災後の経済失速と各種補助の反動の影響は次の1Q、2Qで本格的に表面化する筈ですし、先行きは非常に暗いと言わざるを得ません。消費も生産も数割減ですからね。元気なのは通信周り位でしょうか。と言っても、ソフトバンクは設備投資を減らしてるだけですし、逆にそれ故に先行きの不安が付きまとうのですけれど。

個人的には、内外問わず娯楽産業が壊滅しつつある様子なのが特に気になるところ。震災、原発事故の致命的な影響に加えて、その直接の影響を逃れた地域でもガソリン高騰と高速料金の割引廃止の追い討ちも食らうアウトドアは当然として、それを補う筈のインドアも、その中核を担うゲーム産業がここに来てボロボロでね。映像関連の製品も販売激減、もう総崩れになりつつあって、しかし本来ならテコ入れすべき行政にも手当てする余裕というか余力は皆無と、もう詰んでいるように見えますね。出口部分だけに周辺産業への波及効果も強いですし、少なくとも上期位は相当な範囲が本気で終わったかも、と思わされます。

もっとも、本当に悲惨な企業の決算発表はこれから。早々に体力の限界を超えた企業も続出するでしょう。さて何処から潰れていくのか。無常であります。

GW明けの後半戦は、潰れないにしても今以て大変な事になってるルネサス辺りが要注目ですかね?震災前から死亡確定済のNECは、下限の参考値として注目すべきといったところでしょうか。もうどうにでもなるが良いのです。

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富士通は下方修正後の目標も未達。逃げ切り成功見込みの日立東芝パナソニック辺りの同業と比較すると激しい負け組臭が漂います。ここ数年の定番だった株式売却益も殆ど計上出来なくなって、本来の実力通りになりつつあるだけでしょうけれど。