あらら。新会社に移管って言っても、lenovoが過半数出資って事は、事実上買収されて吸収撤退って事なのですね。一応PC事業ではNECが国内トップだった筈なので、いきなりlenovoが首位に。いや、最近の低価格カテゴリはlenovo一色だったので、今更な感じもしますけど。しかしやはりあのNECが白旗を上げたという事で、それなりのインパクトはありますね。
PC-98の頃は栄華を極めただけに、色々とそこかしこでその凋落を嘆かれてきたNECのPC事業ですが、ついに事実上の撤退。感慨深いというか残念に感じる人も多いでしょう。私も中学の頃からよくお世話になりました。まだ8086、PC-9801VMとかの頃です。といっても純正は高かったので自分ではエプソンの互換機(PC-286とか)を買うのが精一杯でしたけど。まだPC-486とか保存してますよ。当時作ったプログラムとかも。懐かしいなあ、とノスタルジーにしばし浸りつつ。
さしあたり、NECのPC事業の人達は、形態は若干異なるものの、旧IBMの人達と似たような運命を辿る事になったわけで、これから難儀でしょうけれども。Thinkpadという日本でも特別強力なブランドとの統合整理も待ち受けるわけで、さてLavie以下のNEC系列は生き残る事が出来るのでしょうか。ちなみに私はThinkpadファンなのでむしろ生き残らないで欲しかったり。
これで国内に残る有力なPC事業者はほぼ富士通だけになるわけで、こっちも台湾(Acer)との統合とか色々言われ続けてるしどうなる事やら。もっとも、富士通は海外事業がそれなりに大きいし、社長がPC事業出身という事で、現体制ではあまり大きな動きは起こしにくいでしょうけれども。東芝は国内は元々海外のおまけ扱いだし、Sonyの国内、あとPanaも元々ニッチだし、遅かれ早かれ、国内PC事業者が絶滅しそうな流れではあります。PC事業は何処もずっと赤字スレスレで、既に終わったカテゴリという面もあるので、仕方がない事なのかもしれませんが。ただ、だからスマホだ、というのは少々安直に過ぎるし、そっちはそっちで国内業者は総コケしそうな感じだし、単なる縮小衰退になりそうなのが残念な感じです。
しかし特にNECは縮小の一途という感じで。携帯も死にかけだし、何で商売するんだろう。通信システム?クラウド?うーん。赤字事業を切るのはいいけど、次のネタを確保出来ないと死ぬよ?大丈夫、なわけはないですよね。
パソコン事業、レノボと提携交渉=共同出資で新会社−NEC
[続き記事 [biz] NECのPC事業譲渡成立]