先日の誤登録とは一応別件ですが、修正の過程で検証してみたら出てきたって話なんでしょうし、メーカーの瑕疵には違いないでしょうから、無関係とは到底言えませんね。よりによって殺人事件、しかもこのために取り逃がした容疑者がその後別の殺人で起訴されていたと。いずれも未だ容疑者の段階ではありますが、その容疑は相当に確定的な様子ですから、照合が出来ていれば防げた可能性は非常に高く、従って、誤登録を起こしたメーカー及び担当者の過失によって死亡被害者が出てしまったと言うべきもので、考え得る限り最悪のケースが現実になっていた事が明らかになってしまいました。被害者、遺族、捜査関係者の無念いかばかりか。
しかし誤登録されたデータの数、関連する事件数、また期間からすれば、本件同様の事例の存在は相当に予期されたし、まだ同様の事例が多数ある可能性も非常に高いのです。そして当然の事ですが時は戻りません。ただひたすら、無念です。
掌紋誤登録で殺人容疑者見落とし
掌紋誤登録で浮上せず 警視庁12年前の殺害事件容疑者
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