一応第7波という事になってるんですかね。
通常ウィルス系伝染病の類は蔓延しにくい筈の真夏にあって、一日に確認された感染者数が過去最多を景気よく更新する旨の報道が飛び交っているようですが。今更何を騒いでいるのかと不思議でなりません。
日本は、ここ数ヶ月、経済活動の再開を掲げ、政策としてほぼ全ての規制を解除し、営業自粛等への補償も廃止、海外からの入国も再開、ワクチンもごく一部の高リスク者以外への接種は不要とし、自粛推奨を含めておよそ全ての蔓延防止策を廃止し、屋外中心とはいえマスクの非着用を推奨さえしてきました。最初から対策を取らなかった・取れなかった海外各国で、一日に数十万人の感染者が生じる様をよく見ていながら。旅行補助も実施しましたっけ。
これはもう日本はコロナの蔓延を許容したのだ、あるいは蔓延の抑制を諦めたのだと、そう理解する他ない状況でした。
もちろん、私もそう理解して、そう政策として決めたのなら仕方ないのだろうと思っていました。国家財政はただでさえ火の車です。経済活動を抑制し続け、かつ巨額の補償金を出し続る余力は既にありません。当然、他の国でそうであったように、一日に数十万人規模の感染者が生じ続けて、医療リソースは圧迫されるようになるだろうし、自宅療養という名の放置される患者が増大する結果、その幾らかは死ぬ事もあるだろうし、病院にかかる事が出来ず苦しむ・死ぬ他の病気等の患者も生じるだろうけれど、経済的な困窮と天秤にかけ、それも必要な犠牲として許容したのだろうと。そうでなければ、あのような政策が取れる筈がないでしょう?
しかもそれらが選挙で圧倒的多数の投票をもって信認されたのはほんの10日程前の事。
要するに、今の状況、そしてこれから生じるだろう状況は、ほぼ完全に予想されていました。その上で、合理性の名の下に、あえて上記のような政策を取ってきたのです。そしてそれは国民の大多数の支持を得ました。ならば、コロナがどれだけ蔓延しようと、それで医療機関が忙殺されようと、報道は淡々と事実を告げ、政府や国民は、ああそうなの、と聞き流し、普段どおりの生活を続けていて然るべき筈です。例え、自らや親しい人がコロナに罹患し、さらに運悪く発症して苦しみ、あるいは生命の危機に陥ったとしても、仕方ない、で済ませなければならないのです。
なのに、大変な事になったといわんばかりに騒がしい人が沢山いるのは何故なのでしょう。
全く以て理解し難い話です。 まさか、こうなるとは思わなかった、とでも言うつもりでしょうか?ご冗談を。