OneDriveとかOffice365とかも全部使えないんだそうで、「何も出来ない」「帰っていい?」等と阿鼻叫喚です。
原因は速報によるとサービス更新時のミス(バグ?)でストレージへの接続が切れた事だそうで、全部止まったわけではないものの、トラフィックが処理しきれずダウンした、という事だそうですが、困ったものです。Slackの改悪直後でおそらく移行するユーザが増えているタイミングだっただろう事も要因になったのかもしれません。
今更言うまでもない話ですが、Teams関連はテレビ会議機能の充実性を武器にトップシェアを獲得しており、テレワークは勿論、普段の業務上でも最も利用者・企業の多い巨大サービスです。それがほぼ全停止。場合によっては業務データにアクセスすら出来ない状態というわけですね。業務に支障、というより不可能になってしまうケースも多々あるだろうわけで、損害は幾らになるのか、考えるのも恐ろしいです。損害賠償請求したら通ると思うんですが、どうなんでしょうね?一度どこか訴訟を起こしてくれないかなと思う次第です。
いや、私は使ってないから他人事なんですけれども。何があろうと絶対にその時に遂行出来なければならない、でなければ顧客に大損害が生じて責任問題になるといった類の業務がしばしばあるんですが、そういう時にこの種の障害は許容出来ないというわけで、原則クラウド系には依存出来ないのです。なので、基本部分は昔ながらの自前サーバ等で完結させて、クラウド系は補助的にしか使っていません。そもそもメインはLinuxでWindowsはサブ、数少ないWindows利用時にもMicrosoftアカウントすら普段は使いません。というわけで高みの見物。
そういう、いわば部外者的な立場なわけですが。この手の障害が起きる度にいつも思うんですが、チャットだとかテレビ会議とか、その性質上オンラインでなければならないアプリがクラウド系に依存するのは仕方ないにしても、Officeアプリみたいなオフラインでも何も問題ない部分まで依存させてしまうのは止めたほうがいいと思うんですよね。
MicrosoftやGoogle等のベンダ側としては、クラウド型の方が一般に収入が増えるし管理も容易になるしでいいことづくめなのだからそうしたい、というのは理解出来ますが、その、自社の利益を目的に顧客にリスクを押し付け、実際にこのように甚大な損害を生じさせ、しかもその責任は負わない、というのはあまりに無責任に過ぎると言わざるを得ないわけで。ベンダ側が無責任である以上、ユーザ側は自衛を図らねばなりません。本来不要な対応であるにも関わらず。
今更無理だとは思いますが、業務システム基盤のデファクトとして広く用いられているソフトウェアのベンダとしての責任を多少なりと果たしてもらいたいものです。そのためにも、一度痛い目を見てもらってもいいのではないでしょうか。