一言で言えば総崩れ。多くのメーカーで売上1割減少、赤字転落多数といった感じの大惨事になりました。東芝はかろうじて黒字を確保したもののほぼゼロ近くまで激減、ソニー、シャープ、パナソニックは純利益赤字、NEC、富士通に至ってはトリプル赤。いやNECは相変わらずってだけですけど。金融業界、資源業界は概ね健闘。焼け野原の中で、ソフトバンクの驚くべき超利益が唯一の例外といった所でしょうか。詐欺の件が気になりますけどね。
震災の影響がこの程度で済んで良かったと考えて早々と一息つく事が出来る状況なのか、回復の見込みもあまりはっきりしない現状、転落の真っ只中と考えるべきなのか、他にも、政策効果の剥げ落ちた分はどの程度影響しているのか、欧州・米国を中心とした連鎖的な地域経済衰退の影響はどの程度なのか、等々、通常なら一大要因となる規模の事象が入り乱れていて、一見しただけではその中身は判然としないわけです。だから、今後について詳細な見通しは立て難いでしょうし、ミクロにもマクロにも対策を見出し難い、きわめて混沌とした状況にあるように見えます。ただ、製造業全般における売上の急激かつ大規模な減少は事実であって、それはすなわち経済活動自体の全体的な縮減を意味するし、そのまま同程度の割合によるGDPの減少にも直結しているだろうわけで、とりあえず今年度一杯位は各種年度指標がぶっ壊れるでしょうし、実体的にも期待的にも凄まじい影響があるものと予想されます。
2008年の時より酷い、というかあれから回復もしていないのにさらにそれ以上に減少、というのだから戦々恐々ですね。まさにLike a rolling stone、というか押し潰される側?しかし一市民としては何が出来るわけでなし、泰然として日々を生きるしかないのです。さしあたりまだ決算発表も前半、さて後半にサプライズはあるかな。