3/30/2011

[biz] 期末株価の盛り加減

決算期末だから、無理にでも買って評価額を吊り上げないと、評価損で金融、年金、各企業のBSが死んでしまう、という事情なんでしょうけれど、実体が震災前と現株価の差を遥かに超えて毀損している事が明らかな現状、無理して盛っても、早晩その無理の反動が来て、今回買った分の評価損が加わり、結局損失が殊更大きくなるだけだろうと思われるのですが、止められないのですね。

配当目的と見る向きも当然あって、現時点の公的な情報を信じるなら正しいのでしょうが、そもそも殆どの企業は配当出来る状況ではなく、現実的ではないでしょう。特に東芝とか、到底出せる筈はないのに、期末配当を出す旨広報してますが、詐欺に等しい行為だと思われます。自動車メーカーも。企業活動の支援、というような詭弁を弄する向きもあるようですが、支援をしたいなら、発行済の株式を市場で買うのではなく、増資に応じるか、社債を買うか、長期低利融資等の直接的な資金提供をするべきであって、今市場で行われている株のやり取り、その動きは、私欲の現れでしかない事は明白、醜悪と言うべきもの。手数料の半分だけ寄付、等と、詐欺同然の便乗投信を発売した野村を初め、投資機関も投資家も、地獄に落ちれば良いと心から思うのです。願うまでもなく、既に落ちているものも多いのでしょうけれど。