うひょー。マジですか。対価は35億$の現金+7.5億$の株式という事で、日本円で言うと計3600億強での買収ですね。日立がIBMのHDD事業をを買った時の価格が20億$強だったのだから、ドル建てで見れば2倍以上で売れたわけで、日立としては売り抜け成功、という所でしょうか。しかし買収以来ずっと赤字で、ようやく黒字になったと思ったら即売り飛ばすとは、余程つらい思いをしたものと見えます。累積赤字とか追加投資とか、今回の売却益でペイしたのかどうか。一時は主力事業に位置付けられてた筈なんですけど。価格下落云々が日立の高コスト体質を支えられなくなった、とかそういうことなんでしょうね。NECといい、日本のメーカーはもうコモディティ的なパーソナルプロダクトは基本やらない、というか出来ない、という事でもあるんでしょう。
ユーザとしては微妙ですけれど。確かに今はWesternDigitalの方が勢いがあって、技術的にも先行してるし、安く作るノウハウにも長けているし、ビジネス面の力関係で言えば自然と言えば自然ではあるのでしょうけれど、WDのHDDはモデルによっては品質がいまいちだったりするので、そういう時に値段は高いけれど品質では勝るために代替として非常に有効だった日立のHDDが失われる(かも)と思うと、やはり多少なりと残念ではあるのです。WDの価格、静音性と、日立の安定性を両立してくれれば言う事はないのですが、そう簡単でもないだろうし。価格競争の面ではSAMSUNGがいるので、WDが値上げしてくる可能性はあまりないでしょうけれど、実質的な競合がSEAGATEだけになるのはやはり少々微妙な感もありますしね。
このところWDのHDDで不具合に立て続けに見舞われた身としては、何は無くとも故障率が下がる事を期待したい所です。頼みますよホント。RMAとかの保障も国内で対応してくれるようになると嬉しいのだけれど、きっと日本国内からは引き揚げてシンガポールとかマレーシアとかタイとかに統合しちゃうんでしょうし、無理かな。しかしあの弱小WDがここまでになるとは、わからないものですね。
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日立、世界最大手へのHDD事業売却発表 3500億円で