Gmailデータ消失の件。原因はストレージのバグで、復旧も可能そうだとの事、それはそれで良いのですけれども。
今回の件は、Googleによる復旧作業の遅延が被害を拡大したという側面はあるものの、アップデート等の致命的なトラブルが発生しやすいインシデントも含めたシステムの運営全体がブラックボックスで、トラブルがいつ発生するかユーザ側で予測不能なために自衛が出来ず、さらに発生した場合にもユーザ側ではどうする事もできない、という、クラウドの抱える最大かつ致命的な欠陥が露呈したものという事で、改めてそのリスクを思い知らせる事案でありました。
実際の被害も相当に発生しただろうし、さすがに懲りた人達も沢山いることでしょう。やはりクラウドは、この種の致命的なトラブルが発生することを前提とした、限定的な利用に留めるべきだと思うのです。短時間止まるだけならまだしも、長時間に及んだり、あげくにデータロスト、ともなると、やっちゃった、ごめんなさい、では済まないのですよ。私は幸運にして今回は被害に遭いませんでしたが、さすがに背筋が凍りました。それなりにバックアップも取っているので全損は無いにせよ、ある程度の被害は避けられないわけで。御免こうむるのです。