めまいを覚えながら、震災により発生が見込まれ、現に起こりつつある経済的な変動を簡単に整理。
[主要事業の拡縮]
1.原則として中止・廃止される事業
原子力発電事業全般
→その他発電事業(火力・光力・風力)へシフト
放射性物質汚染の確認された地域の一次産業全般
2.縮小される事業
国外向け製造業
→韓国・中国等他国への調達の切り替え
情報産業(付加価値性、消費電力高の部分、国内依存性の低い部分)
→不急分は停止、国外含め分散
サービス業、特にレジャー産業、不急性の高いもの
3.一時的に拡大される事業
建設・インフラ整備関連事業
防衛関連製造業
情報産業(修理・耐性強化分)
高安全性の食品類製造・運搬・販売業
[不動産を中心とした地域依存性の高い事業の地域別変動]
A.各種価値下落、経済縮小の発生する地域
関東全域 殊に東京都内
B.各種価値上昇、経済拡張の発生する地域
関西中心部、殊に大阪市近辺
中部経済圏
北海道都市部周辺
[中長期的な企業全般の見通し]
・壊滅
東京電力
東芝等原子力関連メーカー
関東・東北域の一次産業全般
当該地域観光業等
日産の電気自動車事業等、電気依存性高で代替があるもの
・部分撤退、移転
汚染地域の全生産業(工場維持不能につき)
・大幅な価値毀損、リスク資産額、保険有無により半壊~壊滅
汚染地域、都心周辺の不動産所有者、関連債権者
保険事業者
証券会社、銀行
・復興特需により拡大
建設事業者
汚染地域外の都市部不動産関連事業者
被災地域外の代替メーカー全般
パナソニック、シャープ等太陽光発電装置関連業
ガス会社、及びガス発電装置関連業
放射性物質除去(用浄水)装置関連業