3/24/2011

[biz] 震災と放射性物質汚染による経済的変動

めまいを覚えながら、震災により発生が見込まれ、現に起こりつつある経済的な変動を簡単に整理。

[主要事業の拡縮]

1.原則として中止・廃止される事業

 原子力発電事業全般
  →その他発電事業(火力・光力・風力)へシフト
 放射性物質汚染の確認された地域の一次産業全般

2.縮小される事業

 国外向け製造業
  →韓国・中国等他国への調達の切り替え
 情報産業(付加価値性、消費電力高の部分、国内依存性の低い部分)
  →不急分は停止、国外含め分散
 サービス業、特にレジャー産業、不急性の高いもの

3.一時的に拡大される事業

 建設・インフラ整備関連事業
 防衛関連製造業
 情報産業(修理・耐性強化分)
 高安全性の食品類製造・運搬・販売業

[不動産を中心とした地域依存性の高い事業の地域別変動]

A.各種価値下落、経済縮小の発生する地域
  関東全域 殊に東京都内

B.各種価値上昇、経済拡張の発生する地域
  関西中心部、殊に大阪市近辺
  中部経済圏
  北海道都市部周辺

[中長期的な企業全般の見通し]
・壊滅
 東京電力
 東芝等原子力関連メーカー
 関東・東北域の一次産業全般
 当該地域観光業等
 日産の電気自動車事業等、電気依存性高で代替があるもの

・部分撤退、移転
 汚染地域の全生産業(工場維持不能につき)

・大幅な価値毀損、リスク資産額、保険有無により半壊~壊滅
 汚染地域、都心周辺の不動産所有者、関連債権者
 保険事業者
 証券会社、銀行

・復興特需により拡大
 建設事業者
 汚染地域外の都市部不動産関連事業者
 被災地域外の代替メーカー全般
 パナソニック、シャープ等太陽光発電装置関連業
 ガス会社、及びガス発電装置関連業
 放射性物質除去(用浄水)装置関連業