10/17/2014

[IT biz] Twitpicとlivedoor reader、相次ぐ軽率な終了宣言とその撤回・再撤回

突如サービス終了を発表し、その後引き取り手が見つかったとの公式ツイートを出したきり謎の沈黙を続けていたTwitpicですが、結局終了で確定したそうです。新しい終了予定日は10/25で、丁度当初の予定から一ヶ月遅れになるとの事。

件の継続宣言ツイート自体が怪しすぎましたから、今更再撤回されたところで驚いた人はそんなに多くなかったかもしれませんが、しかし傍迷惑な。非上場ですから市場絡みの思惑は基本関係ないだろうし、身売り先を探していたのは事実、恐らくは犯罪性がある話では無く、当人にも悪気は無いのかもしれませんけれども、ユーザーにしてみれば堪ったものではありません。その手のクリティカルな話は決定にせよ撤回にせよそう軽々しく発表するべきではないし、発表するにしても未確定ならそうとはじめから伝えておくべきだったのに、全て変更余地の無い確定事項であるかのようにリリースしたあたりはどうしたって擁護出来ないのです。

こんな事では信用も何もあったものではありませんから、今回の発表にしたところでこれからまた覆されるかも、と懸念する向きも少なくはないでしょう。しかも終了期日まで一週間程しかないし、ユーザにとっては面倒と迷惑が増えただけの事でした。困ったものです。

そういえば、殆ど時を同じくして終了を宣言した国内向けRSSリーダサービスのlivedoor readerも終了予定を撤回したんでしたっけ。サービスが継続される事自体はユーザからすれば歓迎すべき事なんでしょうけれども、既に止むなしと判断して移行済みのユーザには噴飯ものでしょう。大体継続についても詳細は検討中とか曖昧な事を言っていますし、仮にこのまま継続するにしても、そんな適当な事ではこれからの継続性にも懐疑的にならざるを得ず、信用を失うユーザは多数に上っただろうところ、利用者数の大幅な減少も避けられないでしょう。もっとも、そもそも今回の一連の措置の目的が、ユーザ数を減らす事によるリソースの節約だった可能性もあり得ないではないでしょうけれども、それはそれで何のためにサービスを運営しているのかわからない、という事になるわけです。いずれにしろ、妥当な判断とは言い難く思われます。

Twitpicにしろ、livedoor readerにしろ、その軽率な発表、またその方法の不適切さについては、ユーザにかかる迷惑、負担というのを軽んじ、あるいは最初から考慮すらしていないように思われるわけで。その時点で各社とも、そもそもその種のサービスを営業する資格に欠けているんじゃないか、とも。

公私の別を問わずおよそ規制が存在せず、数撃っても当たらない位に生成消滅のサイクルも極めて短い環境にあって、事業の構造上こういう不適切な面は一定程度殆ど不可避的に付随するのは致し方の無い事なのかもしれません。けれども、一ユーザの立場からすれば迷惑千万には違いないし、どうにか改善出来ないものか、とため息のひとつも吐きたくなる次第なのです。といって、信用性、継続性が致命的に低いというクラウドの欠点が顕在化しただけの話とも言えるわけで、利用を控える以外に本質的に意味のある対策の取りようもないんでしょうけれどもね。

Unable to find a suitor, Twitpic is shutting down on October 25th
【重要】 サービス終了撤回のお知らせ

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