STAP CELL捏造の件、凄いですね。何が凄いって、理研が渋々ながらかつ部分的にせよ不正を公式に認めたにも関わらず、当の小保方氏が不服を申し立てた事が、です。
真性の虚言癖か、妄想癖か。それとも名誉や地位への執着が過ぎるだけなのか。本人は体調不良と称して姿を隠していますし、そもそもその内心は外部からは知り得ぬ所ではありますが、著しく常軌を逸した、余人の理解が及ばぬ極めて異常な振る舞いであるとは言えるでしょう。科学者としての資質云々以前の、人格面の狂気を感じさせるその妄執ぶりには戦慄を禁じ得ません。
正直もう小保方氏の話は取り合うだけ無駄だろうと思うし、氏に関する話は今後一切聞きたくもないとも思います。多くの人が同様な思いを抱いた事でしょう。
そもそも、本件のような科学的事実の真偽にかかる捏造事件の対処にあたっては、当事者の釈明など最初から考慮する必要はありませんでした。ただ事実の検証だけが必要かつ有意味、それ以外の全ては無意味に等しいのであって、何よりも事実検証が優先されるべきでした。しかるに元はと言えば、正確な事実検証を実施し得る唯一の機関であった他ならぬ理研がそれを放棄し、当人への聴取等という、科学的事実の真偽判定に何ら意味をなさない作業にかまけて、事態を実質的に完全に放置したためにこんな状況に至ったのです。
さらに、この期に及んで検証には一年が必要などと言って放置の継続を決め込み、また小保方氏の独断と言い捨てて、組織としての責任の回避を見苦しくも試んだ挙句、内部抗争とも言える混乱に陥っているわけです。理研も小保方氏も、科学研究者、研究機関としての倫理性を欠片も伺わせない、その自己弁護と保身の権化のような有様は、醜悪と言う他ありません。
理研にしろ、小保方氏にしろ、全ては虚飾に過ぎませんでした。もう何を言おうとも、それが信用される事はないでしょう。そして、この醜態を見る限り、その失われた信用が戻る事もあり得ないでしょう。この上は、双方とも即刻退場頂きたく思います。が、理研の組織規模からして、退場させられるどころか、多くの利害関係者が支援に動くだろう結果、これから先も延々このようなやり取りを見せつけられ、日本の科学研究そのものに対する絶望を新たにし続ける事になるのでしょう。無念です。
知ってましたけどね。無駄そのものと言うべきスパコンの件を筆頭に、その規模、予算の割にあまりに寡少な研究成果の質・量を見れば、関連業界へ金を落とすための公共事業の入れ物としての意味合いが極めて強く、科学研究自体は二の次な趣旨の組織だって事は。それは必ずしも理研に限った事ではありませんけれども。
小保方氏「とても承服できない」 理研に不服申し立てへ
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