3/08/2014

[biz] Boeing 787不具合再び、今度は主翼に亀裂

いやもうどんだけ。ローンチからずっと、バッテリーはじめ深刻な不具合を連発し、既に死んだも同然の米Boeing787型機ですが、今度は主翼に亀裂が発見されたとか。

当該亀裂の発覚は製造中の事で、担当の三菱重工によれば該当する全40機は未出荷につき、本件による事故は起こっていないとのこと。それが本当なら不幸中の幸いではありますが、しかしその原因が製造方法の変更との説明が本当だとしても、よりによって主翼に、というのは飛行機として最悪の完全に致命的な欠陥で、そんな事が多少の工程変更で起こり得た、という時点で戦慄を禁じ得ません。材料や構造、要するに設計自体に問題はないのかと疑念も沸いてこようというものです。それでなくてもアレなのに、私なら不安で乗れませんよもう。

度重なるバッテリーその他の恐怖すべき不具合の山から、そのニックネームの"Dream Liner"をもじって"Nightmare Liner"と揶揄される同型機ですけれども、本件のような話まで出てくると、即墜落の危険が相当にある分、悪夢というのも過小に思えます。"Hell Liner"位が適当な感じで。ともあれ、この先信用が得られるとは到底思えませんし、諦めて終息させた方がいいんじゃないでしょうか。Boeingも顧客も超の付く赤字、続けても誰にもメリットは無いでしょうしね。

B787「主翼にひびの恐れ」 引き渡し前の機体 三菱重工が通知

なお、折しも南シナ海で突然消息を断ち、おそらくは墜落したMalaysia Airlines機は777型につき本件とは関係なし。なんですが、本件不具合の主翼の亀裂は、もし飛行中の機体で顕在化すれば即墜落で同様の惨事に至るものなわけで、連想的によりリアルに感じられて、その分より厳しい非難に晒される事も避けられないでしょう。しかし間が悪いにも程があるというか、今回の墜落事故は、伝えられる状況からして、おそらく航空機事故史上でも最悪の部類だろう惨事なわけで。救助以前に残骸の発見も覚束ない状況で原因の究明には相当時間がかかりそうですし、Boeing社に責任があるのかも不明ですが、少なくとも不明なうちは社の過失も疑われる事は必至、Boeing社への風当たりを強める類の事件には違いなく、同社にとって厳しい時期が続きそうです。

ところで、件の墜落したMalaysia Airlines機、その乗客名簿中に2人も盗難パスポートでの成りすましがあったんだそうで。片方は去年盗まれたイタリア人のもの、もう片方は一昨年盗まれたオーストリア人のもの、共に盗難地はタイなんだそうです。テロと疑う向きもあるようですが、何らそぶりも示威的行為もなしに只単に消えた点からしてまず考えにくいところですし、墜落と直接関係ないものでしょう。と言う事は、成りすましが常態化してるという事なんでしょうか。いくら身元確認の適当な途上国間の路線とはいえひどい話です。

2 Passengers Listed On Malaysia Plane Not On Board, Reportedly Had Passports Stolen

さらにその翌日に再び787、今度はエンジン。いやもうどこもかしこもボロボロじゃないかと。あきらめたら?と思うんです。落ちる前に。

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