7/09/2012

[biz] 在留カード発行システム稼働即障害

もうお約束。運用初日にいきなり発行出来なくなったんだそうで、原因は未公表につき不明ですが、多分に事前テストもろくにやってなかったとかそういうお粗末な話なんでしょう。以前から多数指摘されていた在留カード制度またそれを含む対外国人政策自体の不整合を象徴するかのような障害でうんざりさせられます。被害に遭われた申請者ならびに窓口担当の方々にはご愁傷さま。

戦犯のベンダーは、と調べてみると、入札案件「在留カード等発行システムの設計・開発・テスト等 一式」の落札社であるところのパナソニックシステムソリューションズジャパンがヒット。また珍しいところが。入管関係と言えばアクセンチュアの原価割れ落札+随意契約の件が脳裏をよぎったりして過当競争の弊害の可能性も懸念されるわけですけれども、落札価格も予定4億の半額約2億と安いけれどもありえない程ではないし資金納期ともに十分、システムの内容にも特段目新しい部分もなく、やはり単にパナ社が能力不足だったか舐めてかかったかの何れかと考えるべきところですかね。

まあ多少運用日程がズレても直ぐに致命的になるシステムでもないし、速やかに賠償しつつ、直ぐに直せるなら直すなり、出来なければ諦めて他社に引き継ぐなりして片付けて頂ければよいのではないかとは思います。しかし、この程度のシステムも満足に作れず、かように無残な事になるというのでは困ったものです本当に。

「在留カード」発行システムに不具合…初日から

---後日追記---
障害の内容として電子署名の記録が出来なかった旨発表され、期限切れが近い場合には署名なしでの発行が暫定的に行われているそうで。まあ違法ではないんでしょうが、極めて好ましくない事態で、普通に事前テストをしておけば容易に発見修正されて何の問題もなかったでしょうに残念です。