んんん。東芝が主力のNANDフラッシュメモリの在庫圧縮とそれに伴う単価上昇を狙って四日市工場の稼働率を3割も下げるんだとか。これはどういう事なんでしょう。いや、在庫圧縮については何も問題ないんですが、価格上昇ってのは意味が分かりません。
だってこれ東芝単独の話でしょう?もちろん東芝が自社製品の単価を上げる分には自由ですが、シェアが圧倒的なわけでなし、他社が追従しなければ価格競争力が落ちて売れなくなるだけの話です。しかるに、Samsung、あとエルピーダ買収で生産力に余剰の出るMicronあたりは逆に嬉々として増産し、その効果で逆に価格を下げて東芝のシェアを奪いにかかる可能性の方が高そうに思われるわけですが、それがどういうわけで価格上昇を狙うなんて話になってるんでしょうね。あるいは談合?東芝も既に色々痛い目見てるんだし、まさかとは思いますけれども。
やはりよくわかりません。事実価格上昇の可能性が高い、と見るよりは、ここ数年電気業界で繰り返されたところと同じく、単に独り善がりな願望を戦略や予想と称して発表しているだけ、と見る方がまだ妥当なようにも思われるところですが、さて。結果は遠からず明らかになる事でしょうし、期待せずに待ちますかね。
東芝、フラッシュメモリー3割減産を発表