おお。改正薬事法、正確には厚労省による省令であるところの薬事法施行規則によって医薬品等のネット販売にかけられていた殆ど禁止に等しい大幅な規制、これを巡って業者から提起されていた訴訟について、一審で合法とされていた判断が二審では覆ったそうで。
今回の判決には何ら疑義は感じられません。むしろ当然の判断と言うべきでしょう。当初から広く指摘された通り、本件の規制は既存の店舗販売業者が新規業態を排除し自らの営業を保護するために導入を図ったものであり、その根拠として主張されたところの対面販売の重要性も建前に過ぎない事は明白でしたから。判決からも伺えますが、ネット販売で問題ありとされた顧客への薬剤の使用に関する情報の提供においても、実際には可能だろうどころか、むしろ個々の顧客への応対時間確保が困難な場合も多い店舗より十分かつ適切に行える可能性がある位なのですし。
ケンコーコムは安いし便利だしで個人的にもよく利用していましたから、再びその恩恵に与りうる一市民として今回の判決は素直に喜びたいと思います。最高裁で覆る可能性は非常に低いだろうとも思われますし、この上は速やかな改正を願いたいところですね。ドラッグストア業界とかは反発するんでしょうけれど。
大衆薬ネット販売認める 高裁判決、原告側が逆転勝訴 ケンコーコムなど2社