5/28/2014

[IT] Windows版Chromeで非公式アドオンが使用不能に

自己中Googleの横暴再び、ですか。

Googleが突如としてChromeのWindows版についてポリシーを変更し、非公式のアドオンが一律に全て使用不能になったんだそうです。具体的には、公式アプリストアのChrome web storeを経由したもの以外はアウトとのこと。その目的は、建前としては不正アプリによる被害防止ですけれども、主たる目的は収益化という事なのでしょう。うんざりするほど姑息ですね。

普通に考えれば、Chromebookを中心としてChromeをAndroid同様のアプリ配信プラットフォームにするための布石と見るべきなんでしょうけれども、そもそもChromebookは殆ど普及してないし、Chrome自体のシェアがトップと言うわけでもないこの時点で、かように多少なりとコアなユーザや開発者の反発を招くだろう制約を課すのは常識的に考えて適切ではないように見えます。だからこそ今なら導入できる、という面もあるのかもしれませんが、それにしても犠牲の割に効果が見えませんし。それに、今回のコレはさしあたりWindows版のみ対応の話で、その他のLinux版やMacOS版は対象外なのもしっくり来ません。複数プラットフォームで使う人には環境が統一されないと殊更不便になるでしょうし。

一体何がしたいのか、その意図は割と本気で謎です。ここ最近IEの脆弱性が頻発して、さらにXPのサポート終了でXP上のIEに危険性が高まる中、Chromeに流れてきた未熟なユーザに対する予防措置とか?うーん。それにしても微妙な感じが拭えません。

とりあえず一個人ユーザとしては、ChromeはLinuxで、それもログオンもせずに特定サイト向けにサブで使うだけでしたから、さしあたって特に問題はないんですけれども、Windowsのユーザは結構戸惑いもあるでしょうね。古めのアドオンとか、サポートの疎な個人作成のアドオン類が結構な割合弾かれる事になりそうですし。少なくとも、融通が効かず不便になるのは間違いないでしょう。この種の方針転換をするにあたっては、常にユーザの都合なんてこれっぽっちも考慮しないGoogleの事ですし、諦めるか、でなければ他ブラウザに移行するより他ないんでしょうけど、まあお疲れさまです。

Google cuts off Chrome extensions that don't come from the Web Store

JavaやSilverlight等のNPAPIプラグイン系はプラットフォーム問わずwebstoreからも追放されるんだそうで。私は使ってないから別に構わないんですけど、これは流石に困る人が結構いるでしょうね。全ユーザの12.9%を端数として切り捨ててしまえるGoogleの感覚には、うんざりと寒気を同時に感じさせらせるところです。いつもの事ですけど。

グーグル、「Chrome Web Store」ページや検索結果などからNPAPIプラグインを削除