って、構成が、工夫されてて中々面白いですね。まず株主代表訴訟の
形式で、会社の被った損害を争点にすると。確かにこれなら、訴えの
利益やらは明確ですし、適格も問題ありません。
逸失利益が未実現の株式売却益ということで、立証が一般には容易で
はない点がネックですが、さすがに元社長ですから、立証のネタは山
ほどある事でしょう。むしろ富士通としては、そこで内部事情が暴露
されるリスクの方が遙かにヤバイのではないでしょうか。
ある程度こちらの訴訟が進んだ所で、途中で出たネタを取り込みつつ、
本人の名誉毀損やらに切り込んで行く二段構え、もしくはそれ以上の
多段階で訴訟を構成する戦略でしょうか。
さすがに豪腕で鳴らした元社長。エレガントかつ周到です。印象とし
ては、富士通に勝てる見込みは無いように見えますが、さてどうなる。
というか、富士通は元々上下関係ガチガチで、特に上の方は政治屋ば
かりですから、法務は優秀でも、こういう事態には対応できないかも。
偉い方々が、建前やらメンツやらに固執しますからね。外道秋草とか。
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