10/31/2011

[biz] 東芝が防衛省に納期超過、未納のまま請求訴訟

戦闘機を偵察機に改修する120億円程の事業で、担当分の偵察機能部分、特に赤外線カメラ部分を期限までに開発出来ず、期限を超過しても納品出来なかったために、防衛庁から契約を解除されて、違約金も請求されたとか。これに対し、東芝は開発遅延が防衛庁の仕様変更によるものとして解除不当の確認及び費用等の請求を求める訴訟を起こしたそうで。

一般によくある類の紛争ですね。まず本契約は請負契約でしょうから、納品後でなければ報酬等の請求は出来ないところ、事実として期限後も納品していないのだから、防衛省には報酬支払い義務はないし、履行の催告は当然しているだろうから解除権も発生している筈で、さらに普通は期限厳守の旨も契約に入れますから、防衛庁のした契約解除及び損害賠償請求は、原則として共に法的に有効な筈です。

その一方で、東芝の主張するところの、その請負契約自体に注文者の指示による変更があった、との主張が真実であれば、ひっくり返ってしまうのもその通りです。とはいえ、あくまで例外的な事情によるものですから、その事実が司法的に立証されなければなりません。ですので、東芝がその旨を主張するなら、訴訟による他はないんですよね。

かように、双方にそれなりの言い分がある格好ではあります。ただ、この種の技術開発案件についての一般論から推測するに、それは本当に仕様変更と呼ぶべきものだったのか、怪しい気がするのがどうにも。というのも、今時偵察機で赤外線カメラを備えるなんて当たり前の話、米軍はじめ前例が山程あるわけで、枯れたとまでは行かずとも、機能、性能にはモデル的なものが当初からあった筈だし、開発期間の短さや予算額からも、世界初とかいうような、独自の新技術を開発する事が想定されていたとは到底考えられないのですよね。既存機の改修でこの機能を付加、性能は何々と同等で、とか位の話だった筈で。

後で防衛省が血迷って、世界最高のものでなければ意味が無い、やり直せ、とか言い出した可能性も無いではないんでしょうけれども、それよりも、赤外線カメラを用いた認識技術とかについては何かとその機能・性能や精度について詐欺的な話が横行する現状を鑑みるに、東芝の営業が、契約欲しさに、自動認識とかの機能やら精度やらについて、あれもこれも十分出来ます、的に無責任なレトリックを弄した結果、契約当初から納品物の認識に齟齬を生じさせた帰結である可能性の方が高いのでは、との疑念を抱かざるを得ないわけです。

いずれにせよ、現時点では推測に過ぎないんですけれども。詳しい事実関係も早晩明らかになるでしょうし、とりあえずは続報を待つとしましょう。現時点で明らかな事は、機能のレベル云々以前に、防衛省、また国内の防衛産業は、少なくない資金と時間を確保しておきながら、偵察機を作る事が出来なかった、という残念な事実だけです。そうである以上は、両者とも役立たずとの謗りを免れるものではないでしょう。挙句に責任の擦り合いとか、醜態を晒すのも大概にして頂きたいものです。

東芝、93億円支払い求め国提訴 戦闘機改修契約解除で

10/27/2011

[biz] NECの過失により警察庁掌紋DB登録失敗4年10万件

おおおう。主に犯罪捜査に使用される掌紋照合システムで、4年前のシステム更新の際にNECが間違って指紋認証の登録用プログラムを入れてしまったために以降4年間、10万件にも及ぶ容疑者等の掌紋データが誤って登録されていたと。修正前と修正後を比較すると、実に7割のデータで実際の現場で主に使われる所の第一位の照合結果が異なるって言うんだから大惨事です。

データ中に正解のペアが無い場合も相当数ある筈ですし、生体認証は元来技術的に照合失敗も相当発生しますから、本件による被害の程度は、本来の性能との比較による相対的な劣化度合が問題になるところです。その程度を示す詳しいデータは公表されていないのですけれども、一般論として指紋等の場合の失敗率と、指紋よりも格段に高いであろう掌紋採取時の欠損率から推測するに、ただでさえ希少な特徴を登録時に取りこぼした影響が小さいわけは無く、おそらくは正規のエンジンでも元々酷い照合率に対し、さらに照合率で数割減というところでしょう。しかもそれが人為的な構築ミスによる、と言うのでは全く以て話になりません。いや、修正したら逆に照合に失敗する可能性もゼロではないんでしょうけれども、照合の基礎となるデータ登録部の話だし、そういうケースがあったとしても誤差の範囲を出るものでは無いでしょう。

並行して運用されているだろう指紋の方で救われる場合も結構ある筈、といっても、近年は入国時の指紋偽造等も頻繁に行われているし、件数は膨大、失敗率も相当なものな筈ですから、このために容疑者を見落としたケースがある可能性は非常に高いものと思われるところです。放置した期間も4年という長期に渡る事を考慮すると、単に摘発等に支障が出たのみならず、このために時効にかかったケースの発生すら少なからず懸念されますね。そうなるともはや完全に取り返しがつかないわけで。

本件を引き起こしたベンダのNECには、当然ながら非常に重い責任があるわけです。少なくともこれからシステムの修正、またその後の可能な分にはデータを再登録する分のコストについては当然NECの負担になるだろうし、それだけでも結構な損害になるでしょう。さらに、年間39億にもなる本システムのリース料の当該期間4年分についても、契約の不履行に伴う賠償分が相当な割合になりそうですし、加えて拡大損害にあたるところの本件による捜査コストの増大分、また個々のケースでの被害者を中心とした関係者に発生した損害についても賠償義務が当然ある筈ですから、その確認の手間分のコストも含め、最低でも数十億、下手すると桁がもう一つ上に行く位の賠償金が発生する可能性があるものと思われますね。

さらに、事業の今後、将来性等の面について見れば、指紋をはじめとしたNECの警察庁に対する生体認証システムのビジネスは、長らくほとんど専売的なポジションにあったところなのですけれども、これをきっかけに契約の見直し等が行われる可能性もそれなりに出てきてしまう筈なわけで。一般にこの種のシステムで年間40億というのはそうある話ではなく、NECの当該事業自体が壊滅しかねない話になる筈ですが、どうなるんでしょう。仮にそうなれば、競合他社には千載一遇の好機になるだろうわけですけれども。

いずれにせよ、往々にしてベンダの説明する通りに使えない、およそ詐欺的な性格の強い生体認証ビジネス、その業界を象徴するようにも思える本件、起こってしまった事は仕方ないとして、一市民としては、少なくとも年間40億とか税金から支払うにはあまりに無茶な価格・費用については是正して頂きたく思うのであります。その中身からしたら、数千万程度がせいぜいだと思うんですよ。元々。

--------------------追記
誤登録で検挙漏れ、取り逃した殺人容疑者がその後別の殺人容疑で起訴されていたケースがあきらかになったそうです。予想はしていましたけれども、現実として突きつけられると、慄然とせざるを得ませんね。ただ無念です。
[[law] 掌紋誤登録で取り逃がした殺人容疑者が再び殺人]

10/21/2011

[biz] タイ洪水による生産停止、その行方

被害の範囲が国土の1/3に及び、HDDやカメラ等の生産拠点が停止に追い込まれ、復旧の目処も立たない惨状に至っている本件ですが、起ってしまった事は仕方が無いとして、これから各社はどうするのか、どうなるのか、文字通り世界中の注目が集まっているところ、そこは私も当然気になるわけでありまして。いや本当にどうするんでしょう。

グローバルに生産拠点が独立分散しているような大企業であれば、他の拠点への移管でしのぐ事が可能で、損失は少なくないものの致命傷にまでは至らないだろうと思われますが、ニコンやWDのように主力製品の生産の大半を集中させている場合にはそれは出来ないし、さりとて新規に他の地に生産移管と言っても、それにどれだけ時間と資金が要るんだって話で。

結局の所、水が引くのをただ待ち、その後に速やかに復旧出来るよう準備を整えておく以上の事は実質出来ない、というのが現状なのではないでしょうか。だとすると、後1~2ヶ月位はまともに生産出来ないものと予想されますし、損害の下限もその程度と見積もられるわけですが、当然ながらその額は莫大で、そのまま逝ってしまう所もそれなりに出るだろうのも必至です。タイ周辺は水資源の豊富さから水を大量に使う工場が集積されていたわけですけれども、今回はそれが完全に仇となってしまったわけで、まったくもって諸行無常であります。

しかも、1~2ヶ月で済めばまだいいんですけど、一度決壊した堤防類を修復するのには通常でも相当な時間がかかるところ、今回のは規模が規模ですからねぇ。うーん。既に下記の様な動きも報じられてはいますけど、どうしようもないでしょう。生産設備類の作成にも相当な時間がかかるのもあるし。生産設備側のメーカーには特需なんでしょうけどね。

ニコン、タイ洪水でグループの生産体制見直しへ

その後伝え聞くところによると、水が引くまでだけでも1~2ヶ月だとか。生産再開には設備の入れ替え等でさらに数ヶ月以上の時間が必要でしょうから、下手しなくても半年近く止まりそうな感じですね。来年以降の再発の可能性も考慮すると、縮小移転を選択する所も相当に出てきそうです。でも何処に?インドはまだ色々環境が整ってないし、中国は資本規制とか厳しい上に人件費も高騰中で、タイの代わりにはしづらい筈なんですけども。

[note] ubuntu 11.10 を試験導入

してみました。コードネームOneiric Ocelot、夢見がちなオセロットさんです。まずはテストという事で、対象はCore i3のデスクトップサーバとAtomのLooxU/C40の2台、それぞれに11.04からのアップグレード適用にトライしたのです。

結果から言うと、デスクトップは問題なくアップグレード完了した一方、LooxUは再起動出来ず失敗。さらにCDからクリーンインストールしても起動せず。GMA500ドライバが公式サポートされたって話で期待してたんですけど、残念でした。というわけでLooxUについては保留です。

アップグレードに成功したサーバの方も、内部的には快調なのですけれども、UI面で引き続きデフォルトのUnityが相変わらず非常に使いづらく、しかしクラシックモードが今回からサポートされなくなってたりで。クラシックモードを追加導入する事は可能なんですけど、トップバーの挙動がどうも以前と異なっているらしくてこれまた使い辛い、という事で、この際UnityもGnomeツールバーもまとめて全部取り払い、代わりにAWNとLaunchyを入れて使う事にしました。手順は以下の通り。

[Unity等除去及びAWN+Launchyインストール手順]

1.AWN等インストール

$ sudo apt-get install gnome-session-fallback
$ sudo apt-get install avant-window-navigator

launchyを取得。今回はver2.5の64bit版を以下から。
http://www.launchy.net/download.php#linux
$ sudo dpkg -i launchy_2.5-1_amd64.deb

完了後、一旦抜けて、クラシックで再ログイン

2. AWN起動、compiz起動、launchy起動設定

下記で設定ツールを起動し、[Awnを自動的にスタートさせる]にチェック
$ awn-settings

あと、表示場所や大きさなどもついでに設定。

ついで、下記コマンドで起動する自動起動設定ツールから、compiz --replaceコマンドとlaunchyコマンドをそれぞれ追加

$ gnome-session-properties

3. gnome-panel削除

/usr/share/gnome-session/sessions/gnome-classic.session及び/usr/share/gnome-session/sessions/gnome-fallback.sessionを編集して、それぞれRequiredComponentsの項目からgnome-panelを除いて下記の状態にする

RequiredComponents=gnome-settings-daemon;

以上の設定後、再ログインでOK。これで余計なパネル類が消えてすっきりします。

ただ、Nautilusにバグがあるらしく、Nautilusを起動すると、除去した筈の上部パネルにNautilusのメニューが表示されっぱなしの状態になります。見た目以外に害はないので放置してますけど、いかにも不格好なので、できるだけ早く治ってほしいと願う次第です。というわけで今回はこれでおしまい。

[過去記事 [note] LooxU/C40のUbuntu11.04設定 ]
[過去記事 [note] Ubuntu 11.04がとても微妙]
[過去記事 [note] LooxU/C40もUbuntu化]

[biz law] オリンパス不祥事の理由は何でしょう

か。半年という超短期での社長解任に端を発する今回の不祥事、話が出てきてから既に結構時間が経ってるわけですけれども、解任の正当性云々以前になんでこうなったのかという理由、それを裏付けるところの事実関係が今もって不明なんですよね。色々と建前上の整合性を考えると、裏も何もない、で終わらせたい事情はあるんでしょうけれども、olympusの企業評価、価値にも相当な損害が発生して、まださらに進行しそうな状況、通常なら速やかな情報公開をもって防止に努めるべきところであるにも関わらず、あえて黙秘して放置し続ける経営陣の姿勢は、流石に不可解と言わざるを得ないように見えるわけです。どういうことなんでしょう。

そろそろ当局の捜査、それも海外から着手されつつあるとの話もあって、待っていればそのうちある程度は明らかになるのかもしれませんけれども。それでもあえて今ある情報、殊に利益提供先の一方がケイマン諸島所在の無名のコンサル会社AXAM Investmentであり、しかも本取引終了直後に登録抹消済みという話、これが事実だとしてそれから想像するに、要するに裏金作り、資金洗浄が一義的な理由であった可能性が最も高そうに思われるわけです。であれば、この時点で違法という事で、黙秘せざるを得ないのは当然と理解出来ます。

ただ、それで作った資金の用途は何か、というともうさっぱりわからない、というか情報が出ていないわけで。典型的には、この不景気のご時勢ですし、大王製紙会長の事例と同様、経営陣等の私的な投資失敗分の穴埋めだとか、ステークホルダーへの損失補填等を目的とする利益提供だとか、過去の粉飾の辻褄合わせだとか、あと単に賄賂だとか、まあその種の、昔ながらの違法な用途だろうとは想像されるわけですけれども。

当局としてもその辺の疑念は当然持っているだろうし、であれば手口も悪質、かつ額が額だから無視もできないしで、現経営陣が知らぬ存ぜぬを続ける以上は、早晩大規模なガサ入れがあるんでしょうけれど。そうだとして、範囲、規模から見て本件は年単位の長期に渡って続く可能性があるわけで。その間は資金調達もままならなくなるでしょうし、元々弱小と言っていいだろうオリンパスの企業体力的に、会社自体が保たなくなる可能性も高いと思うんですが、どうするんでしょうか。自業自得だし、別に潰れても問題ない規模ではあるんですけど、それでも迷惑な話ではありますから、潰れるにせよ、鼠一匹で終わるにせよ、速やかに方をつけて頂きたいものです。

---------------------追記

やはりクロだったという事で。さようならオリンパス。
[biz law] オリンパス不祥事の理由は粉飾穴埋め

10/16/2011

[pol] 金融業への抗議デモ、世界同時多発中

NY、Chicago、LA、London、Frankfurt、Rome、Sydney、Tronto、Hongkong、そしてTokyo。今のところ大半は規模もさほどなく、かつ平和的なもので、暴動というべき激しいものはRome等の極一部に留まっているようですが、範囲、規模は急速に拡大中で、もしこのまま継続拡大すれば、当然に過激化が予想されますから、各国の当局者は緊張を高めているところでしょうね。

しかし、どれも"bail people"とか、その目的、要求する内容として、金融業者とそれを支援し続けてきた政策並びに政府当局を非難しその改善を掲げている点は共通するのですけれども、それは一体具体的に何を求めるものなのか、何がどうなればその要求は満たされるのか、全く以ってはっきりせず、その点で意味不明に見えるわけで。その行く末と併せて、どう捉えるべきなのか色々ともどかしく感じさせるものであります。

古来から景気低迷時に必然的に発生してきたところの単に経済的困窮から政治的な救済を求める活動、その変化版のようにも見えなくもないし、それ以上の意味があるわけではないのかもしれませんけど。それならまあ経済対策をそれなりに打ち出せば解決する話なんでしょうけど、一応建前としては経済システムの修正変革を求める形ではあるし、色々と思惑がすれ違ってややこしくなりそうな気もします。

意味合い云々は措くとして、さしあたっての影響としては、デクシアの倒産、各種国債、またBNPバリバ等の格下げ、とほぼこれまでの金融危機対応と相似的なシナリオに沿った形で進められつつある欧州金融システムの破綻処理において、その到達点として当然に想定された筈の大規模な公的資金注入等公的な救済、それらに対して釘をさされた的な面で、リーマン時以上のハードランディング的な処理への方向づけが強まったところにありそうです。

この規模の不良債権に対し、清算してしまう形での処理の仕方は、歴史的にも世界恐慌を除いてほぼ未知の領域ではあって、色々と不安も多かろうし、これから当局と脅迫飛び交うせめぎ合いが展開されるであろう筈ですけれども、自由経済の原則から言えばむしろそちらの方が当然ではあるし、今の段階で一部とはいえ暴動まで発生する状況とあっては、説得は少なくとも相当な困難を伴うと思う筈、国によっては不可能である場合も多かろうと考えざるを得なくなったわけですし。

そう考えると、デモの位置づけも随分と進化したものだと、ある種の感慨も禁じえないところなのであります。やはり民主主義はこういう直接的なものの方が正当感が感じられますしね。NYのデモでAnonymousが主導的な役割を果たしていたり、LondonのデモにJulian Assangeの姿が見えたりするあたり、色々と怪しい感もありますけど、暴力等の違法行為に訴えない限りは別段問題も無いし、とりあえずしばらく注目です。

Buoyed by Wall St. Protests, Rallies Sweep the Globe

[pol] 安住財務相が消費税増5%を勝手に国際公約

財務省の言う通りにしゃべってるだけなんでしょうし、外堀を埋めてるつもりなのかもしれませんけど、客観的にはまた実質根回しなしのほぼ独断だし、国内至るところで反発が強まって、結局空手形に終わるパターンだと誰しも知ってる筈なんですが、いいかげん学習して欲しいものです。与党内のコンセンサスすら取らないってんではねぇ。

もっとも、安住氏個人は、ガソリンをプールに貯めよう、とか言っちゃう、政治家として以前に人として持ち合わせるべきものが色々と欠落した、通常近寄りたくない類のアレな人なわけで、そうと知られてる国内では殆ど相手にされないだろうから逆に問題ないのかもしれませんけど。しかし、鳩山首相以来の、国内で無能認定されて相手にされない結果、それを知らないだろうと勝手に思い込んでいるところの海外に対して詐欺を働く要人が続く傾向は、早急に解消すべきだと思うのですよ。切に。海外がそのあたりを承知していなければ詐欺だし、承知していればバレバレの阿呆丸出しだしで、どっちにしても恥ずかし過ぎるのです。

安住財務相、消費税5%上げを国際公約 G20会議
基礎的財政収支を20年度に黒字化

10/14/2011

[biz] エルピーダが死亡

2011年度Q2速報で、死亡寸前な感じだったQ1決算から売上がさらに落ちて-57%、営業赤字も対売上げ比で30%超とか。震災の影響は大分抜けた筈なんですけれども、それでこれというのは、やはり事業自体が成立していないものと考えざるを得ないわけで、もう駄目って事ですね。残念ですが、さようならです。今後はというと、引き受け先は国内にはありそうもないし、このところ進めていた生産移管先の台湾メーカーあたりにそのまま吸収とかですかね。

人も企業も国も、訃報が続くこの頃。さて次は何処/誰が逝ってしまうのでしょうか。

エルピーダ営業赤字450億円を発表 7~9月
DRAMが低迷


[過去記事 [biz] エルピーダが地味に死亡寸前]

[note] Dennis Ritchie逝去

C言語を使い続けて数十年、その記述に際しての所謂K&Rスタイルも含め、今ではもう当たり前過ぎて気にも留めなくなってしまいましたけれども、大変お世話になりました。その功績を感謝と共に偲びつつ、その眠りが安らかならんことを願う次第です。

C言語の開発者、デニス・リッチー氏が死去