10/27/2016

[biz law] はごろもフーズ、シーチキン缶へのゴキブリ混入の隠蔽に失敗し開き直る

はごろもフーズがやってくれました。同社の主力製品であるところのシーチキンの缶詰について、2年ほど前に製造された製品につきゴキブリの混入が発生し、製造過程で混入したものと判明していたにもかかわらず、回収等の対応を取るどころか公表すらせず隠蔽していた事が発覚してしまったそうです。

何という愚かな。無論、食品製造業としてゴキブリが混入した事自体も相当に問題ながら、それだけならまだ不可抗力との抗弁も可能であり、非難はあれども対処可能だった筈です。にも関わらず、おそらくはその対処に必要となるコストを惜しんだためにその後隠蔽に走った点は、企業倫理や顧客対応の観点からは論外であり、最悪という他ありません。信用云々以前に、自身の利益を優先し、同製品を購入した顧客を裏切って傷害を加えたも同然であり、不法行為としてその間の全ての購入者から慰謝料を含め損害賠償を請求されて然るべき愚行です。しかもそれが明らかになったこの期に及んでも、他に申し出がないため他にはない、等という誰からも到底納得され得ないだろう意味不明な理由で回収等はしないと言い放っているのだから、もう救いようがありません。

本当に何を考えてるんでしょう。ここまで無茶苦茶だと、自分たちが何をしたのか、何をしているのか、理解していないものと見做さざるを得ないわけですが、だからと言って許されるわけもなく、その愚かさの代償を支払う事は避けられないだろうのであって。このような事実が明らかになってしまった以上、少なくとも同様の懸念が存在するだろう期間すなわち2年分の回収と返金、あるいは賠償に加え、当然相当期間に渡って販売も出来なくなるだろうし、会社、製品としての信用もブランドも何もかも壊滅必至なわけで、これはもう同社は潰れてしまうんじゃないでしょうか。だとしても当然の報いだとしか思えませんけれども、しかしせめて把握した時点で即座に対応していれば再起も可能だったかもしれないだろうのに、あえて消費者に害を加え、自滅する道を選んだ事については、極めて残念に思われてならないのです。

ツナ缶 ゴキブリが混入 自主回収はせず はごろもフーズ

(追記)

他にない、というのも嘘だったそうで。恐れ入りました。

[続き記事 [biz law] ゴキブリ以前にハエも混入、嘘と隠蔽を重ねたはごろもフーズ]