プログラムの改修を装った架空発注により計97万を詐取ですか。容疑者はJAXA主任研究員の須浪徹治と発注先のデザインワールド社社長の西村風歌の2名。よくある詐欺事件ですけれども、本件で仮装に用いられたのが「熱力学データ・プログラム」とのことで、名前からしてよくある普通のシミュレーション系の数値計算プログラム、のつもりな事は明らか、対してこのデザインワールド社の業務というのが翻訳デザインとの事で、社名からして素人が見ても請け負えない事は一目瞭然だろう筈なんですよね。なんでこんなのが成功しちゃったのやら。
おそらくは主任研というと課長クラスだろうから随意発注を専決でねじ込む位の裁量はあって、発注から検収まで全て自分の責任内で処理したって事なんでしょうけれども、購買部門、あと部下は何をしてたんでしょう。部下は何も知らされてなかったってだけなのかもしれませんけど、予算は何処も余裕のないこのご時世、自部門の予算位は普通把握してそうなもんですけれども。
いずれにせよ何ともお粗末な話です。こんなザル監査の産物としか言いようの無い例を見せられると、他にも沢山似たような話があるものと疑われる事も避け得ないわけですが、痛くもない腹を探られ、おそらくとばっちり的に予算削減の憂き目も見るだろう類似ポジションの方々におかれましては誠にご愁傷様です。組織的には自業自得ですけど。しかし被害額が97万って、人生を引換にするには到底見合わないし一体どういうつもりだったんでしょう。理解し難い話です。それとも余罪があるのかな。うーん。
JAXA職員ら2人逮捕=虚偽発注で97万円詐取容疑-宮城県警