4/12/2013

[biz] BitCoinのバブル劇に

エンターテイメントですよね。1月には$10程度だった実通貨レートがほぼ一方通行で指数的に上昇、$260まで行って崩壊し、一日にして半減以下の$100強まで下落、あまりの不安定さ加減に約半日の取引禁止措置が取られた挙句、再開直後$78まで転落してさらに落下中、殆ど元の木阿弥だそうで。

要するに超短期でのバブル生成とその崩壊なわけですが、ここまで絵に描いたようなマネーゲームってのも珍しいなあと思います。大体、この種の闇通貨はAuthorityによる規制が及ばない一方、同時に諸々の担保や保証もなくそのために極めて高い喪失等の危険性は以前から認識され、実際にウィルスやらクラッキングから単純なHDD故障等まで多岐に渡る直接的なリスクも顕在化もしていたのに、こぞってそこで大金突っ込んでマネーゲームに狂躁するというのはどう見たって常軌を逸した話なのですけれども、逆に一度突っ込んでしまえばその時点で色々と箍が外れるために純粋なゲームになりやすいのかもしれませんね。といってもそれだけで説明がつく規模ではないし、Cyprusの件で公的機関から逃げ出した資金の一部が流れ込んだとかそういう話なのかな、等と妄想してみたりもしますがどうにも理解しにくい部分は残ります。

かように理解した気にはなれない以上すっきりとはしませんが、しかし面白かったです。本件、金融関連のニュースサイトがCyprus以降これで持ち切りだったので半ば強制的にウォッチさせられていただけで特段の興味があったわけではなかったんですけれども、シミュレーションと見紛うような鮮やかで迅速な展開を見せ、予定調和的に綺麗なオチもついたという事で、今はとても満ち足りた気分に包まれております。ホント人間、というか市場関係者ってバカですねえ。

もっともまだゲームは単に一区切りがついただけな可能性は高いでしょうし、これからさらにボラを増して阿鼻叫喚な仕掛け合いが続くのかもしれませんが、外野としては期待した分の展開は十分見せて頂いたものと認識しており、これ以上は蛇足かと存じますので、出来ればこれからは関係者だけで人の目につかない市場の片隅でひっそりと遊んで頂ければいいなと思う次第なのです。

Bitcoin Instantly Plunges 35% As Exchange Reopens

-----
さらに半日で$60。水曜の高値から1/4未満。落ち始めると止まらないんですよねー。クラッキングも本格化してるとかいう話も流れてるし、国家権力の保護がない以上ユーザは逃げすなわち換金の一手な筈、このまま消滅してもおかしくない勢いで胸が踊ります。