4/05/2013

[biz] 長期金利が約0.3%まで急低下

長期金利が0.3%ですか・・・。もう金利自体無いのと大差ないし、変動の仕方もあまりに無茶苦茶です。流石に一時的なものに止まる可能性は高そうに思われはしますが、いいのかなこんなの。あまり急激に変化させると、確かにオーバーシュート気味に作用が大きくなるメリットはあるものの、同時に判断や手続きに不備が出る副作用も大きくなるし、徒に事業上での効果が薄い、すなわち不要な負債を増やせば、当然に不良債権化して結局は回収できなくなってしまうわけなんですけれども。単に資金があれば成長を期待出来た時代はもう遥か昔に過ぎ去ったのですよ?

そもそも金利が低いというのは投資効果が低いというのと殆ど同じなわけで、そのように誘導すれば実体経済にもフィードバックされて同程度に成長率が小さいところで均衡してしまう可能性が高い、その辺の事は関係者が理解していない筈もないし、その副作用も想定した上で許容し、デフレ克服をレトリック的な隠れ蓑として、公的負債の実質減免を主たる目的にやってるって事なんでしょうけれど、個人的には負の側面があまりに大きすぎるように思えてなりません。そんな博打打つなよとも。

あと、当然今回一回限りの措置ではすぐに吸収されてしまって無意味になりますから、今回打ち出した方針を貫徹しようとするなら同レベルの措置を継続的に行う必要もあるんですけれども、それはすなわちこれから発生する国債やら株式やらを日銀が際限なく引き受けるって事で。今までとは次元が違う、との日銀総裁の言に沿う話には違いないけれども、それは中立性の喪失をも意味するわけで、当然ながら極めて危険な転換と言うべきものでしょう。

いずれにせよ、もうここまでやっちゃった以上はとりあえず現政権、現総裁の内は引き返せないんでしょうけれど。バブルが膨らんでる内は目も眩んじゃうでしょうし。しかし先の事を思うと憂鬱です。 勘弁してくださいほんと。

----
んで一週間もしないうちに0.6%に倍増とか、クレイジーにも程があるでしょうよ。本来なら安定性を担保すべき当局が率先して不安定化を奨励するこの状況からすれば当然と言えば当然なんでしょうけれども。