人員削減に加えて給与も大幅カット。2012年冬のボーナスもなし。結局元親3社からの増資は消え、当面の資金繰りにも窮した末の施策ですけれども、多分に社員に退職を促す意味合いもあるんでしょうね。退職金の出る内にやる分まだ良心的と言えなくもないんでしょうけれど、社員の多くは出るも地獄残るも地獄、ほとんど進退極まった恰好で、せめて死人が出ない事を願うところです。しかしこれで捻出出来るのは年300億そこそこ、赤字を埋めるには全く足りないし、モチベーションの消滅に伴う生産性の低下等の副作用とも併せて考えれば逆効果にすらなりかねないように思われるわけで、その果てしない絶望加減に合掌せざるを得ないのであります。
あと、元親3社は債務保証なんかしちゃったらしいんですが、大丈夫なんでしょうか。そっちも手持ちの現金がないって事なんでしょうけど、結局は下手しなくても増資より遥かに高くつくものと予想されるわけで、私企業だし失敗するのは勝手だとはいえ、社会的にもそれなりに迷惑な話、目先の事しか考えない人たちには困ったものです。
ルネサス、社員の賃金7.5%減額などで300億円超削減
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