話がまた出てきそうな予感。
sengoku38さんの件の流れで、久々にyoutubeがクローズアップされる感じになってるわけですが。映像というのは厄介なもので、単に目に映るものを記録しているに過ぎないものではあるんだけど、これまでその場限りで記録も残らなかったものが、パブリックな記録として残される事になるわけで、つまるところ、携帯の動画撮影機能が充実した事で結果として社会中に張り巡らされた監視カメラが、障子の目的な感じになって、撮られる側としては勘弁願いたい事態になりがち、という。
従来から監視カメラそのものには拒否反応が根強かったわけですが、この辺の監視社会的なものに対するプライバシー面からの警戒感や、種々の議論も、固定のカメラではなく、その場にいる人間の手によるビデオ撮影という事であれば、範囲は様々であろうけれども、一応はいずれかの一般の人目に触れている部分の話なわけで、機械的な、公権力側からの監視の文脈での議論は殆ど無効化される、というのが肝なんでしょうね。
といっても、監視の対象になるところの、一般人はもちろん、ある程度パブリックな人についても、当然にプライバシーはあるのであって、問題は是非の境界、その線引きがどうなるかであろうけれども、差し当たり現在はまだ動画のアップロードというのは割とリテラシーのある小数人しかしていないので、どうしても空論になってしまうから、今後の推移を見守っている、という所なんでしょう。
早めに規制をかけたい側の人も多分にいるだろうし、逆に多大な副作用を伴うであろうその規制を警戒している人もいるであろうし、もし少しでもこれらの動きが持続、拡大しそうな事象が続けば、それに伴って映像検閲に絡む話やらがぞろぞろと出てくるのかと思うと、今から馬鹿馬鹿しい気分も多少なりと感じてしまうのであります。うーん。