11/02/2010

[biz] Googleが米内務省に喧嘩売った

んだって。メールシステムの入札から排除されたって言って。価格はおよそ40億円、政府系商談の位置づけ的には本丸に近いんだろうし、ここ落としたら今後の政府系商談が壊滅するわけで、是が非でも落とすわけにはいかない、という事情なんでしょうけれども。

排除の理由は殆ど書いてないけど、クラウドのセキュリティ面の危険性が嫌われたんだろうという事ですね。一応グーグルは米国外にはデータが出ないようにするシステムを作った、って言ってますが、ことグーグルに関しては、そういう問題じゃないだろうと。大体、プライバシーとか秘密とかに関しては保護する気ゼロで、あまつさえ、人に知られたら困るような事はすべきではない、とか社長が公然と言うような会社をどう信用しろと言う話ですね。そりゃ無理だ。ちょっと前にも中国からの攻撃受けた所だし。本件のような政府系とか、セキュリティの完全性が必須の所では、むしろ排除されて当然でしょう。本件の訴訟も、却ってセキュリティ面のヤバさが浮かび上がるだけで、単なる悪あがきに終わりそうな感じがしますけれども、どうなんでしょう。microsoftも色々ありますけど、少なくとも建前は弁えてますからね。

札束で頬をひっぱたく、と言っても、一応競合もmicrosoft、あんまり関係ないですし。そもそも顧客、しかも政府を訴えるって何考えてんだか。しかもそれが自社の事業理念、方針に根本原因がある話でね。グーグルは我が儘で愚かなbad boyになってしまったのかな。

Google Claims U.S. Excluded It From Contract
Google Suing U.S. Government Over Refusal To Consider Google Apps Over Microsoft
グーグル、米内務省システム調達で不服申し立て