2/11/2017

[note] バッテリー充電器の故障したスイッチを修理

ちょっとした修理をしたのでメモ。

何かというと、車のバッテリーを交換をする事になりまして、その交換用のバッテリーを調達したんですが、電圧を測ってみたところ、12.5Vと問題ないレベルではあるものの、ちょっと低めというかギリギリな感じでして。目的の車がアイドリングストップ車という事もあって、念のため補充電をしておこうと思ったんです。

で、以前から持っていたBAL(大橋産業)社製のNo.1734というバッテリーの充電器を久々に引っ張り出して、充電しようとしてみたんですが、これがうんともすんとも言わないんですね。電源が入ると[待機]になって、本来ならボタンを押すとモードが切り替わると同時に充電も開始する筈なんですが、[待機]のまま。で、ちょっと調べてみると、この充電器はボタンが壊れやすいんだとか。というわけで、ひとつ直すかとなったわけです。

まずは分解します。ここで背面のネジを外すんですが、6つあるネジの半数が三角ネジです。もう半分は普通のプラスネジ。何故そんな中途半端な。。。と疑問を感じるものの、問題は三角ネジ用のドライバーが手元に無かった事でした。このためだけにドライバーを買いに行くのはいささか面倒だし無駄でもあるだろう、と思い調べてみると、そこかしこでラジオペンチで代用出来ると言っています。ものは試し、とやってみると、見事にナメてしまい回りません。あてにならないなあ、とがっかりしつつ、やはり面倒になったので、三角ネジは潰しても半分は残るしいいか、とドリル+エキストラクターで強引に外してしまったのでした。

で、開けてみると、当然ながらボタンは表側なので、まだアクセス出来ません。さらに悪い事に、左右の電源ケーブル(片側はAC、もう片側はバッテリー端子)がケースに固定されていて、基盤自体もケースと一体化しているという、修理屋泣かせな構造になっていたのです。


どうしたものか、としばし悩み、一旦ケーブルを切る事も考えましたが、左右のケーブルのケースと基盤の間に若干遊びがある事から、基盤をひっくり返すだけなら切断せずとも出来そうだと気付き、ケースと基盤が破損しないか冷や冷やしながら強引に引きずり出してひっくり返したのでした。


ようやく問題のスイッチにアクセス。タクトスイッチですが、ボタンが高いタイプです。手持ちの部品はボタンが低いものしかなかったので、交換は諦め、このまま分解してスイッチ自体を修理する事に。


スイッチ上面の四隅のリベットの頭を削り、金具を外します。


スイッチの金具にアクセス。


ひっくり返してみると、金具の裏側が腐食し、青サビが浮いていました。おそらくはこれにより接触不良を起こしていたのでしょう。


というわけで、錆を削ります。


後、本体側の接点も磨いてから、元に戻します。


スイッチと金具を戻し、接着剤で固定。接着剤には、瞬間ではないもの(クリヤーボンド)を使用しましたが、特に問題なし。


基盤とケースを元に戻して、出来上がりです。スイッチが復活し、充電出来るようになりました。


めでたしめでたし。しかし、電子機器が故障した時に、実はスイッチが原因なケースって非常に多いですよね。修理が容易なのはいいんですが、その前に故障しないようにする事は出来ないのでしょうか。可動部はどうしても経年劣化の影響を受けやすい事はある程度仕方ない面はあるのでしょうけれども、主要部分の機能は問題ないのに、ただスイッチが効かないというだけで全く使えなくなり、多くが廃棄されてしまう、というのは、やはり馬鹿馬鹿しい話だと思うのです。ともあれ、今回はこれでおしまい。

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