8/16/2012

[law] 科捜研で証拠捏造発覚

警官や検事による証拠捏造自体は珍しくもない昨今と言えども、科捜研までがとは、司法の事実立証システムはもう基礎から崩壊しているものと言うべきところでしょうか。少なくとも、社会的にそう看做される事は必至です。

今回発覚したのは化学的鑑定を行う部門での鑑定結果流用すなわち捏造、流用出来る位に定型的な証拠というとやはり轢き逃げ事案の塗料や薬物あたりが中心なんでしょうけれども、言うまでもなく、そんな事をしたら形式的にも実質的にも証拠隠滅そして捜査また裁判の妨害になり、回数は調査中につき不明ですが取り返しの付かない被害も相当に発生してしまっているものと強く推測されるわけで。

しかし不可解な話です。科捜研の研究員ともなれば知見も十分、客観性の高い鑑定処理にあって捏造を行えば第三者の検証によって容易に露見する事は予測出来た筈だし、その行為の結果に考えが及ばない筈もなかったでしょうに、何故そんな愚かな事をしたのか、繰り返すようになってしまったのか。ノルマや捜査員等からの圧力といった組織的な要因によるのか、単なる手抜きといった個人的な要因によるものなのか。さらに他研究員に同種の犯罪はあるのかないのか。早急な原因及び実態の究明のち厳重な刑罰の適用が望まれるところです。

科捜研職員、過去書類で鑑定書くり返し捏造か