また暫く大人しくしてたと思ったら。沖電気のSpain子会社Oki Systems Ibericaでプリンタの売上債権を水増しする粉飾があったんだそうで。舞台が経済危機の中心地Spainなのは必然なのかどうなのか、海外子会社が本体の損失隠しに多用される昨今ですが、本粉飾の詳細は未公表につき現時点で本体の関与有無等は不明。しかし、その額は判明分だけで少なくとも80億程度と、オリンパスの件等と比べれば小さいものの、現在の沖の資本状況、またもとより縮小し続ける事業規模からすれば小さいとは到底言えないものです。
とはいえ、本件がIberica単体の不祥事に止まるのであれば、本体の資本の毀損は致命的とまでは行きませんから、OKIグループとして直ちに経営危機に直面する事もないでしょう。ただ、これから当然本体の関連やその他関係会社での同様事例の有無が調査される筈で、その過程で波及が確認されたりするのであれば別でしょうけれども。ここ数年、経済縮小の流れに伴って粉飾が発生しやすい環境にあったわけだし、オリンパス等の悪しき前例もありますから、まさか、とは思いつつも、そのあたりの懐疑的な見方も拭い難いところです。残念な事ですけれども。
Oki Electric says finds accounting misdeeds at Spain unit